Go言語でjsonを使う時に気をつけておきたい4つのこと
19/02/17 17:18:16 19/04/08 11:30:41
JSONとはJavaScript Object Notation の略で、JavaScriptのなかでオブジェクトを記述する書式のことです。
このページでは、のJSONの詳細や、それをGo言語で使用する際の注意点について解説します。
目次
JSONとは
JSONの定義は上記の通りですが、これだけだといまいち内容がわからないかもしれません。人間がデータを見る際はデータベースのように表形式のようになっているとわかりやすいですが、コンピューターはそのままだと認識できません。
そこでJSONでは人間にとっての可読性も残しつつ、コンピューターが二進数に変換しやすいような形で表記したものです。
構造体とは
JSONを扱ううえで重要になるのが構造体の概念です。なぜなら、JSONの役割は文字列を構造体に変換したり、逆に構造体を文字列に変換することが主な役割だからです。この構造体が何かということですが、これは変数の型の一種です。
たとえば変数や配列の宣言を行う際に型を決めるのですが、基本的にはそこで決めた型の値しか格納することができません。配列の場合同じ型の要素を格納することになるのですが、構造体の場合要素ごとの型をばらばらにすることができます。
GoでJSONを使う時の注意点
GoにはJSONを扱うためのパッケージであるencoding/jsonが標準搭載されています。これにより、エンコード(構造体から文字列)とデコード(文字列から構造体)の両方をサポートしています。
Go言語でjsonを使う時に気をつけておきたいこと1.構造体とJSONの構造をそろえて定義する
デコード結果を受け取るには構造体とJSONの構造が同じである必要があります。以下のサンプルコードで確認してみましょう。
package main
import (
"encoding/json"
)
type Message struct {
Name string
Body string
Time int64
}
func main() {
b := []byte(`{"Name":"name","Body":"Hello","Time":1294706395881547000}`)
var m Message
json.Unmarshal(b, &m)
println(m.Name)
}
上記のコードを実行するとnameと出力されます。
Go言語でjsonを使う時に気をつけておきたいこと2.ネストすると読みにくい
プログラミングしていて入れ子が深くなってしまうことがありますが、JSONを扱う場合ネスト回数が多いと可読性が著しく下がります。なぜなら、結果を受け取る構造体もネストで定義する必要があるからです。サンプルコードで確認しましょう。
{
"took": 1,
"timed_out": false,
"_shards":{
"total" : 1,
"successful" : 1,
"failed" : 0
},
"hits":{
"total" : 1,
"max_score": 1.3862944,
"hits" : [
{
"_index" : "twitter",
"_type" : "tweet",
"_id" : "0",
"_score": 1.3862944,
"_source" : {
"user" : "kimchy",
"message": "trying out Elasticsearch",
"date" : "2019-02-16T14:12:12",
"likes" : 0
}
}
]
}
}
このネスト回数の多いAPIに対応するJSONコードは以下のようになります。
package main
import (
"encoding/json"
"net/http"
)
type ResultShards struct {
Total int `json:"total"`
Successful int `json:"successful"`
Failed int `json:"failed"`
}
type ResultHitSource struct {
User string `json:"user"`
Message string `json:"message"`
Date string `json:"date"`
Likes int `json:"likes"`
}
type ResultHit struct {
Index string `json:"_index"`
Type string `json:"_type"`
Id string `json:"_id"`
Score float32 `json:"_score"`
Source ResultHitSource `json:"_source"`
}
type ResultHits struct {
Total int `json:"total"`
MaxScore float32 `json:"max_score"`
Hits []ResultHit `json:"hits"`
}
type Result struct {
Took int `json:"took"`
TimedOut bool `json:"timed_out"`
Shards ResultShards `json:"_shards"`
Hits ResultHits `json:"hits"`
}
func main() {
resp, err := http.Get("http://127.0.0.1:9200/_search")
if err != nil {
panic(err)
}
defer resp.Body.Close()
var result Result
if err := json.NewDecoder(resp.Body).Decode(&result); err != nil {
panic(err)
}
println(result.Hits.Total)
}
API実装のたびにこのようなJSONが必要になるので、コードの可読性が低くなおかつメモリの無駄遣いです。処理が速く軽量なGo言語の魅力を失うことになるので、改良の余地があります。
Go言語でjsonを使う時に気をつけておきたいこと3.コードの可読性を上げる
上の話とつながっていますが、JSONコードの冗長さをなくすためにリファクタリングを行い、可読性を高めます。リファクタリングとは、処理結果は同じままで、内部処理のみの効率性を高めることです。処理結果が同じなら、内部ロジックはなるべくシンプルな方が良いからです。
Go言語でjsonを使う時に気をつけておきたいこと4.必要なオブジェクトのみを取り出す
すべてのオブジェクトを取り出すと無駄な処理が増えるため、必要なオブジェクトのみを抽出します。方法としては構造体の代わりにinterface型として結果の格納先を定義することで、構造体定義を省略できます。
package main
import (
"encoding/json"
"net/http"
)
func main() {
resp, err := http.Get("http://127.0.0.1:9200/_search")
if err != nil {
panic(err)
}
defer resp.Body.Close()
var result interface{}
decoder := json.NewDecoder(resp.Body)
if err := decoder.Decode(&result); err != nil {
panic(err)
}
n, _ := result.(map[string]interface{})["hits"].(map[string]interface{})["total"].(float64)
println(int(n))
}
数値型がすべてfloat型で取得されるため、int型で出力したい場合は変換する手間が生じます。それでもすべてのオブジェクトを取得するよりはコードが短くなって処理が軽くなる場合がほとんどなので、数値型を変換する手間くらいは問題ではないかと思います。
他にもJSONには使い方やメソッドがありますが、JSONの概念自体ややこしいので一度にすべて把握する必要はないでしょう。あとは複雑な処理をする際はライブラリも配布されているので、実装する前にライブラリを探してみることをおすすめします。
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