エンジニアが語る!フリーランスと企業勤めの違いとは?

18/08/19 15:37:25     19/01/13 13:24:55

フリーランスになった人のイメージ

フリーランスと企業勤めの人で働き方が違うのはどの業界でも当然なのですが、エンジニアならではの違いもあります。

そこでこのページでは、エンジニアがフリーランスになるメリットやデメリットを踏まえつつ企業との違いについて解説します。

他の業界でも共通する違い

エンジニアならではの違いの前に、まずはどの業界でも共通するフリーランスと企業勤めの違いについて紹介します。フリーランスは企業に比べて以下の特徴があります。

  • 在宅やノマドなど自由度が高い。
  • 仕事の分量を自分で決めやすい。
  • 働く時間を自分で決めやすい。
  • 企業ほど人間関係がない分本業に集中しやすい。

以上のような特徴があります。まず場所や時間に関してですが、企業の場合決まった時間に決まった場所にいる必要があります。しかしフリーランスの場合は業態にもよりますが時間や場所を選べる可能性が高いです。

ただし、これがメリットになるかどうかはその人の考え方にもよります。なかには時間や場所を決めてもらった方がメリハリを付けやすい、都心のオフィスビルで働いてこそやる気が出る、といった人もいるかと思います。

ノマドや在宅で時間が自由なことがメリットのように語られることは多いですが、実際それがメリットになるかどうかはその人の考え方によります。すべて自分で決める分迷ってしまう、メリハリがつかずにサボってしまうといったデメリットもあるので一長一短と言えるでしょう。

仕事の分量に関しても同様で、メリットでもデメリットでもあります。たとえば家事や育児と両立するために仕事の分量を減らせるといったメリットが考えられますが、単に自分への甘さから仕事を減らし過ぎてしまう可能性もあります。

次に人間関係についてもその人の考え方によってメリットにもデメリットにもなります。フリーランスの方が人間関係に労力を割かれて本業に集中できないような事態を避けられますが、逆に言えば人間関係によって気分転換等を測ることが難しいです。

毎日会社に行って職場で関わる人とのコミュニケーションを楽しみたいという人も多いでしょう。フリーランスの場合日々職場で人と関わるわけではないので、そういった身近なコミュニケーションは減りがちです。

そのため、フリーランスの孤独感に耐え切れずに鬱病にまでなってしまう人もいるのです。逆に、職場での人間関係が苦痛で鬱病になる人も大勢います。どちらが良いかは微妙なところで、その人の考え方やどんな職場かによります。

一人で作業を進めることが苦痛ではない人はフリーランスに向いていると言えます。以上のように、フリーランスと企業には大きな違いがあるものの、どちらが良いかは人によります。どれもメリットにもデメリットにもなりえるということでした。

オフィスワークイメージ

エンジニアならではの違い

フリーランスと企業勤めの違いを紹介してきましたが、上で紹介したものはどの業界にも当てはまることです。しかし、エンジニアならではの違いもあります。それは、「スキルアップの方向性を自分で選べる」ということです。

これに関してはフリーランスならではのメリットと言えるでしょう。逆に自分でスキル選定することが苦痛だと感じる人は、考え方を改めた方が良いかもしれません。

個人の考え方の自由なので偉そうに言うべきことではないかもしれませんが、スキル選定を自分で行っていかないとエンジニアとして市場で生き残るのは厳しくなる可能性が高いです。

今後はAI化が進んで陳腐化する技術も増えていくと考えられるので、何も考えずに今までの技術を繰り返し流用していてもいずれ市場価値がなくなって不要な人材になってしまうかもしれません。

技術の陳腐化が引き起こすこと

たとえばパチンコ台の組込みシステム開発をアセンブラやC言語でやっていたとしても、今後AIが導入されてパチンコ台のロジックや言語がまるっきり変わる可能性があります。またギャンブルへの規制が厳しくなってパチンコ台自体が減る可能性もあります。

市場の変化でたちまち使えない人材になることは避ける必要があるので、自分で市場を分析し、自分の価値を高めるためのスキルアップを行う必要があるのです。企業勤めの人であってもずっと今のまま働けるとは限らず、また企業が個人のスキルアップのために有益なサポートをしてくれるわけではありません。

サポートするにしてもあくまでも企業にとって必要なスキルアップのためのサポートなので、エンジニアの市場価値を高めるスキルアップとは異なります。たとえば企業で必要という理由でCOBOLの学習に特化させられるエンジニアもいますが、仕事がなくなればそれで終わりです。

仕事探しのひと

その後のことまで企業がサポートするわけではないので、市場分析や自身のスキルアップは自身で考える必要があります。フリーランスの場合嫌でもスキルアップの方向性の決定や市場分析を行う必要があるので、ある意味リスク回避できています。

企業勤めのエンジニアよりも、ある意味エンジニアとしての仕事がなくなることは少ないと言えるでしょう。企業ではプロジェクトが取れなくなって倒産するような事例がありますが、その場合エンジニアはいきなり市場に放り出されることになります。

今まで会社に必要なスキルを身に付けるだけで市場を意識していなかったエンジニアは、運が悪いと次の仕事が見つかりません。運が悪いというのは、たまたま企業で担当していた技術分野がニッチ過ぎて他の会社での需要がないというパターンです。

実際こういったパターンは多いので、企業勤めでもフリーランスでも自分で考えて学習する必要があります。

興味のある分野を選択できる

上記で説明した内容はエンジニアのキャリアアップのためのスキル選定で、自分が今後食べていくための手段です。しかし、エンジニアの多くはもともとは技術が好きでその業界を選んでいるかと思います。

そして、技術好きの人にこそフリーランスという働き方にメリットがあるのです。会社員の場合プロジェクトは基本的に会社に指定され、そこで何年も勤めるケースが多いでしょう。

そのプロジェクトの内容がエンジニアの希望している技術分野を用いているとは限らず、多くの場合むしろ希望している内容ではないでしょう。仮に希望している技術分野であったとしても、役割分担の明確化により自分が担うのはそのうちの一部であるケースが多いです。

その点、フリーランスは選択肢がある

一方で、フリーランスであれば好きな技術分野の仕事を契約し、なおかつ一人で広範囲を担当することができます。フリーランスがチームを組んで開発を行うのか人ですべて担当するのかは案件によりますが、担当部分も含めて自分で選択することが可能です。

興味のない分野や同じ部分のみをずっと担当していると面白みがなく、苦痛な作業時間になるかと思います。実際エンジニアとして会社に勤めながら日々嫌々つまらない作業を行っている人は多いでしょう。

プログラミングに限らず、ドキュメント作成ばかり行うことや、テストばかり行うこともあるかもしれません。一時的なら良いのですが、こういった作業が長期間継続するとかなり苦痛なものがあります。

単調作業に耐えられる人ならまだ良いのですが、人によっては苦痛過ぎて精神的に参ってしまうケースもあります。フリーランスだからといってすべてが自由になるわけでもありませんが、会社員と比べると自由度が高いので、ぜひ自分の興味関心の高い分野を積極的に選んでください。

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