blenderで作ったオブジェクトをUnityで組み込んでみよう

19/02/13 19:27:21     19/02/17 19:54:41

このページでは、Blenderの機能やそれをUnityと連動させる方法について解説します。

Blenderとは

blenderのHPイメージ

https://www.blender.org/

Blenderはフリーで利用できる3DCG編集用のソフトです。

Unityで3Dゲームを作りこむ際にはCGが重要になるので、BlenderとUnityは相性が良いです。Blenderでは実写に近いリアルなCGも作れ、またアニメーションで綺麗なCGを作ることもできます。

具体的にできることを一覧形式でまとめると、以下のようになります。

・モデリング:形を作れる
・テクスチャマッピング:作ったものに画像などを貼りつけられる
・ライティング:光で陰影を付けられる
・アニメーション:動きを付けられる
・モーショントラッキング:動きを解析して動きに合わせた編集などできる
・シミュレーション(物理演算):重力・風・煙・磁力・流体等を物理演算してリアルな描写などができる
・ノード編集(マテリアル、コンポジット):Adobe After Effectsのような事ができる
・スクリプト編集(Python):細かい描写をスクリプトで書ける
・動画編集:動画編集できる
・レンダリング(エンコード):動画・画像として書き出せる

他にも様々な機能がありますが、主要なものをまとめると上記のようになります。無料のソフトのなかでは高機能で、個人開発はもちろんリリースするゲームでも十分な機能性を備えています。

Blenderで作ったオブジェクトをUnityに組み込む方法

Blenderの機能は上記の通りですが、これをUnityに組み込んでいきます。大まかな流れは以下のようになります。

Blenderのプロジェクトを開き、ファイル → エクスポート → fbx を選択し、FBX形式でファイルを出力します。素材を選択してエクスポートします。エクスポートした.fbxファイルをUnityに取り込みます。

Unity側での作業

Unity側での設定作業は以下のようになります。

Unity を起動し、New をクリックします。プロジェクト名を適当に入力し、Create project をクリックします。Blender でエクスポートした FBX を Unity の Project ビューにドロップしてインポートします。

次にインポートしたオブジェクトがきちんと動作するかを確認します。確認しなくても良いといえば良いのですが、一応確認しておいた方が良いでしょう。

以上で、Blenderで作ったオブジェクトをUnity側にインポートできました。

流れとしては、

①まずWindow → Asset Store をクリックします。Unity Chanを使用している場合、検索テキストボックスに Unity Chan と入力して Enterを押します。検索結果画面をスクロールさせて、Unity-chan! のサムネイルをクリックします。

②続けてダウンロードをクリックし、同意するをクリックします。Import をクリック、Blender で作った FBX を Hierarchy ビューへドロップします。Project ビューで何もないところを右クリックして Create → Animation Controller をクリックします。

③名前を適当に設定し、Hierarchy ビューでモデルオブジェクトをクリック、Project ビューの Animation Controller を Inspector ビューの Controller プロパティにドラッグします。

④Project ビューの Animation Controller をダブルクリックで、Animator ビューが開きます。そしてAnimator ビューの何もないところで右クリックし、Create → Empty をクリックします。

⑤Animator ビューの先ほど追加した New State をクリックします。そしてProject ビューの UnityChan / Animations / unitychan_RUN00_F ノードを展開し、RUN00_F を Inspector ビューの Motion プロパティにセットします。

これで実行すると、Blenderで作ったオブジェクトがUnity上で動くことを確認できます。

Blenderのスキルを高める方法

ゲームにおいて一番重要なのはストーリーやゲーム性かもしれませんが、アニメーションのクオリティやキャラクターの出来具合も重要な要素です。人によっては映像やキャラクターが最重要だという場合もあるかもしれません。

Blenderの勉強方法は複数ありますが、実際に操作しながらWeサイトを見て勉強するのがおすすめです。動画解説だと止めながら作業することになり、また特定の個所を見返す際に動画を戻すころになります。

サイトと違って動画は戻したり止めたりするのが手間になるので、サイトを読みながら作業した方が良いでしょう。動画を一気に見てしまうのも一つの手ですが、一回で頭に入れるのは難しいので、動画でさらっと流すよりはサイトをじっくり読み込みながら作業を進めるイメージです。

サイトを見ながら作業を進めてある程度慣れてきたら、そこからは動画で高度な技術を学ぶのがおすすめです。サイトの内容や実際に自分で試してみた知識が蓄積されていれば、動画を見ても一度で理解できると思います。

通常のプログラミングは動画から概要を掴んでそこからサイトを見たり実際に手を動かしてみることが多いかと思いますが、Blenderについては基礎ではなく応用を動画で学ぶスタイルが良いかと思います。

とにかく試してみる

BlenderとUnityの連動してもBlenderで造形を作るにしても、とにかく手を動かして試してみることが重要です。最初から完璧にインプットをこなすのは不可能で、イメージとしては理論と感覚を並行するような感じが良いかと思います。

直感的な操作も多いため、すべて理屈で理解したり覚えようとするとかえって時間がかかり、場合によってはどうすれば良いかわからなくて手が止まってしまうかもしれません。そのため、たとえばチュートリアルをインプットしたらさっそく手を動かしてみる、よくわからなくてもやってみて、どうしても行き詰ったら調べる、といったやり方が良いでしょう。

きっちりインプットしてからでないと気持ち悪い、失敗をなるべく減らしたい、という気持ちもわかるのですが、完璧主義になってしまうとゲームはとくに完成までの道が遠のきます。

まとめ

以上、すべて理解しようとするのは初期段階では厳しいので、とにかく手を動かしつつ直感的に理解するようにし、理論的なことは後からでも良いということを覚えておいてください。

あとは動画学習を行う際は、技術的な動画で勉強するだけでなくクオリティの高いBlender作品の動画を見るのもおすすめです。

自分の作品の参考になるだけでなく、クオリティの高いCGを見ることはモチベーションアップにつながります。自分でもこんなCGを作りたいというモチベーションにもなり、それと同時に純粋にCGを楽しむことにもなります。

文字情報ばかりで勉強していると飽きてくるうえにあまり楽しくないので、せっかくならCGを楽しみながら勉強する工夫を取り入れると良いでしょう。Blenderは機能が多くて使いこなせるまでが大変なのですが、少しくらい遠回りになっても楽しむことを重視すれば継続していけるので、必然的に上達すると思います。

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