Go言語のフレームワークをそれぞれ比較してみました
19/02/17 15:31:52 19/04/08 11:22:01
Go言語はフレームワークが複数あり、なおかつ一つのフレームワークが市場を牛耳っているわけでもありません。有名なフレームワークがいくつかあって、それぞれに特徴がある状況です。
有名どころのものを選べばどれを選んでも利便性が高いのですが、自分の開発状況や求めるものによってベストな選択肢は変わってきます。そこでこのページでは、Go言語で開発を進める際どのフレームワークを選ぶべきかについて解説していきます。
目次
フレームワークを使用するメリット
Go言語限定の話ではありませんが、そもそも何のためにフレームワークを導入するのかということは把握しておいた方が良いです。よくわからないまま導入してもある程度役立つかと思いますが、目的を正確にわかっていた方がフレームワークの機能を使いこなせますし、どのフレームワークを選択すべきか判断しやすくなります。
フレームワークは開発の基盤になるので見方次第でメリットが変わってきますが、大枠でざっくり捉えると以下のようなメリットに分けられるでしょう。
開発効率の向上
抽象的な表現ですが、フレームワークを導入することで開発効率が上がります。フレームワークに標準搭載されている機能をすぐに呼び出すことや、フレームワークに機能を登録しておいてボタン一つで呼び出すようなことが可能です。
コードをすべて書いていると時間が掛かり、なおかつミスにもつながります。フレームワークをいかに使いこなすかは開発にとって非常に重要な要素です。エンジニアの就活ではフレームワークの経験を聞かれることがほとんどですが、それだけ開発においてフレームワークが欠かせないもので、フレームワークを使いこなさないと仕事に支障が出るからです。
コードの統一
個人開発ではあまり必要のない機能かもしれませんが、プロジェクトでチーム開発している際はなるべく属人性を排除した方が良いです。もちろん各エンジニアが自分のスキルを活かして高度なプログラミングを行うのは良いのですが、たとえば同じロジックを書いているのにエンジニアによって書き方が大幅に異なると単純にソースコードが読みにくくなります。
難しいことを実装していてもなるべく読みやすく、ロジックが複雑でもパッと見はシンプルに、といった形でシンプルイズベストの考え方が重要です。もっともシンプルな形で実装できるように、フレームワークの機能でコードを統一しておくことも重要です。
プロジェクトで決めたコード規約に反する場合にワーニングを出すかエラーにしてしまうかは自由で、コードごとに取り決めるようなことももちろん可能です。
バグを事前に防ぐ
コードの統一と似ていますが、事前にNGコード等を決めておくことでバグを防ぐことができます。エラーにはならないもののバグが潜んでいたといった状況は一番避けたいので、バグが発生するくらいならフレームワークの機能で未然に防いだ方が良いということです。
Goのフレームワーク比較
Go言語のフレームワークを紹介していきます。それぞれの特徴を紹介していくのですが、比較ポイントとしては拡張性、開発規模、軽量さ、などです。紹介するフレームワークはどれも開発効率やバグ防止のための機能を兼ね備えているため、最終的にどれを選ぶか判断するには開発規模やシステムの種類で検討することになるでしょう。
Echo
Echoは小規模開発向きのGo言語フレームワークです。小規模向きなので軽量化にこだわっており、処理の速さが最大の魅力です。Javaの経験がある方であれば、Swingに近いイメージかもしれません。
iris
irisはデバイスを選ばないフレームワークで、たとえばラズベリーパイでも使えます。そのため、スマートフォンやパソコン用のアプリケーションであれば当然問題ありません。また他のフレームワークにはない大きなメリットとしては、重要な技術の解説がドキュメント内に含まれています。
フレームワークによってはドキュメントがなかったりあっても技術解説があまりない場合もありますが、irisではドキュメント内にソースコードも入っているのでわかりやすいです。初めてフレームワークにも易しいフレームワークと言えます。
Gin
Ginは軽量かつ万能なフレームワークです。機能自体は万能なのですがWebアプリケーションに特化しているため、それ以外の用途なら避けた方が無難でしょう。HTTPのレスポンスが速く、作業ストレスが少ないです。セキュリティについて詳細はわかりませんが、脆弱性がない、外部からの脅威に強い、といったことを強みとしているようです。
Goji
GojiはNet/httpとの互換性があるフレームワークです。拡張性や自由度の高さにメリットがあり、正規パターンだけでなくカスタムパターンも定義できます。自分でいろいろカスタマイズできる分元の状態はシンプルで、癖がないのでスムーズに開発することが可能です。
ただしシンプル+拡張性が高いということにはデメリットもあります。たとえば引き継ぎする際に自分でドキュメントを用意していないとうまく引き継げません。オリジナルのフレームワークになってしまうので、自分でもわからなくなることがあり、他の人となればなおさら難易度が上がります。
beego
beegoはWebアプリケーションに特化した万能なフレームワークです。RubyのSinatraを元に設計されており、特にAPI開発に強みを持ちます。利便性としては自動テスト機能が備わっており、コーディング以外の面でも楽ができます。
メンテナンスやテストの手間をなるべく減らしてコーディングに集中することで、効率的にシステム開発が進み、自分自身のスキルアップにもつながります。
Ravel
RavelはJavaのPlay Frameworkを参考に設計されたフレームワークです。大きな特徴としては、コードを編集する際に自動的にコンパイルを実行することです。
Martini
MartiniはPythonのFlaskに似ているフレームワークです。また日本語のドキュメントが用意されているため、フレームワークに慣れていない方でも扱いやすいでしょう。
Gorilla
Gorillaはフレームワークだけのツールではなく、httpパッケージなどを含むWebキットツールです。ツールを選んで使用することが可能で、またコミュニティでの情報共有等も活発に行われています。
まとめ
以上、Go言語のフレームワークについて紹介してきました。他の言語の比べるとどうしてもいろいろなフレームワークが混在しており、なおかつ特定のフレームワークが圧倒的な力を持っているわけでもありません。
たとえばRubyならRuby on Railsをマスターしておけば間違いないのですが、Go言語の場合残念ながらそのようなことはありません。そのためフレームワークの選択にも迷いがちなのですが、今回紹介した内容を踏まえ、自分が真似したいシステムが使っているフレームワークを真似するのがおすすめです。
初期段階の学習なら書籍やサイトで使っているフレームワークをそのまま真似して、実際にリリースするようなシステムなら参考にしたいシステムで使っているフレームワークを真似すれば効率的でしょう。
また転職や仕事の受注を考えている場合、先に案件を見てみるのがおすすめです。Go言語で案件を調べるとフレームワークを指定されているケースもあるため、需要のあるフレームワークを優先的に学習する、という方法もありです。
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