Go言語の開発環境をWindowsで構築する方法まとめ

19/02/17 14:59:01 19/04/08 11:13:28

HTML、CSS、JavaScriptのようにテキストファイルをそのまま変換して使える言語以外、環境構築が必要です。Goも簡単とはいえ環境構築が必要なのですが、その方法には複数あります。

そこでこのページでは、Goで環境構築する方法をなるべく網羅的に解説していきます。

1 環境構築の方法
2 GUI作成用のライブラリ
3 その他インストールしておくと便利なライブラリ
4 案件量が豊富なアルマサーチ

環境構築の方法

Go言語の環境をWindowsに構築する方法は三つあります。マイナーな方法やツールを一切使わず自作するような方法を含めると無限に方法が存在することになりますが、メジャーな方法としては三つです。

・Chocolatey でインストールする
・MSI形式インストーラーを使用してインストールする
・WSL(Windows Subsystem for Linux) に対して、Linuxの方法でインストールする

以上になります。

以降それぞれの方法について解説していきます。

Chocolatey でインストールする

三つの方法のなかでもっともおすすめできる方法です。作業手順は以下です。

「Win」キーを押す
→「cmd」と入力する
→コマンドプロンプトを右クリックする
→「管理者として実行」をクリックする

これでコマンドプロンプトを管理者として開くことができました。次にChocolateyをインストールしていきます。コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行してください。

@"%SystemRoot%\System32\WindowsPowerShell\v1.0\powershell.exe" -NoProfile -InputFormat None -ExecutionPolicy Bypass -Command "iex ((New-Object System.Net.WebClient).DownloadString('https://chocolatey.org/install.ps1'))" && SET "PATH=%PATH%;%ALLUSERSPROFILE%\chocolatey\bin"

これでChocolatey のインストールができました。

次にこのChocolatey を使ってGo言語をインストールしていきます。管理者として開いたコマンドプロンプトから以下のコマンドを実行してください。

choco install golang

これでGo言語のインストールができました。

ただし、このままだとまだ使えないので、パスを設定していきます。手順は以下です。

Winキーを押す
→「env」と入力する
→環境変数を「編集」をクリックする
→ユーザーの環境変数の一覧から「Path」を選択状態にして、「編集」をクリックする
→「新規」をクリックする
→「%GOPATH%\bin」と入力する
→「OK」をクリックする

これでパスの設定が完了しました。

作業自体完了なのですが、念のためバージョンを確認しておきます。手順は以下です。

「Win」キーを押す
→「cmd」と入力する
→「コマンドプロンプト」をクリックする
→「go version」と入力してEnterを押す

これで「go version go1.10.2 windows/amd64」等Goのバージョンが表示されれば確認完了です。

MSI形式インストーラーを使用してインストールする

上で紹介した方法がおすすめですが、以下に紹介する方法でも環境構築できます。

まず以下のページからインストーラーをダウンロードして実行します。

https://golang.org/dl/

ファイルの種類がいくつかありますが、拡張子が「.msi」のファイルがインストーラーです。そしてダウンロードしたらインストーラーを実行します。インストールしたらパスの設定を行いますが、その手順は上で紹介したChocolateyと同じです。上の解説を参考に手順を進めます。

そうするとパスが通るので、環境が整います。

WSL(Windows Subsystem for Linux) に対して、Linuxの方法でインストールする

WSLにLinuxの方法で環境構築する方法もあるのですが、実際この方法を使ってインストールしている人はあまりいないかと思います。特に日本国内では非常に稀でしょう。そのため情報もほとんどありません。

英語検索すれば方法が出てきますが、おそらくそこまで需要はないでしょう。上で説明した方法で環境構築する方がほとんどかと思います。そのためここではWSLに対しての環境構築方法を割愛します。

このような方法もあるんだ、と知っていただければそれで良いかと思います。

GUI作成用のライブラリ

Go言語の用途は幅広いですが、GUIはGo言語の弱点と言われることが多いです。しかしGo言語にもGUI用のライブラリが用意されているので、GUIの作りこみが必要な場合はライブラリを導入するのがおすすめです。

具体的なライブラリとしては複数のものがあり、たとえば「go-ui」「go-gtk」「wxGo」「WALK」などがあります。GUIが必要な場合、環境構築後すぐにライブラリを入れておいても損はありません。

上で挙げたなかでも特におすすめなのがWALKで、直接Win32APIを叩くことでGUIを作るライブラリです。インストール方法はシンプルで、以下のコマンドを入力してEnterを押すだけです。

go get github.com/lxn/walk

上のコマンドを実行しても何も起こらないのですが、それで成功です。メッセージは表示されませんが裏できちんとライブラリがインストールされています。逆に何かメッセージが表示されている場合エラーの可能性が高いので、メッセージの内容を確認するようにしてください。

せっかくインストールしたので、動作確認してみると良いです。たとえば、以下のコマンドで新しくディレクトリを作ります。

mkdir searchbox && cd searchbox

その他インストールしておくと便利なライブラリ

環境構築してすぐに実装に入っても良いのですが、先にインストールしておくメリットのあるライブラリをいくつか紹介しておきます。

goimports

goimportsはインポートし忘れたときに自動で補ってくれるライブラリです。利便性が高いのでインストールしておくと良いでしょう。インストールするためのコードは以下です。

go get golang.org/x/tools/cmd/goimports

gocode

gocodeはGoのヘルパー機能を提供するためのライブラリです。必要不可欠というほどではありませんが、ネット検索より早い場合も多いので入れておいて損はないかと思います。インストールするためのコードは以下です。

go get -u -v github.com/nsf/gocode

godef

godefは呼び出し先関数にジャンプルする機能等を強化するためのライブラリです。初期段階ではそこまで必要ないのですが、ある程度コーディングやツールの使いこなしに慣れてきたら使えるライブラリです。インストールするためのコードは以下です。

go get -v github.com/rogpeppe/godef

以上Go言語の開発環境をWindowsで構築する方法や便利なライブラリについて解説してきました。手順通り実行するだけなのでそこまで難しいポイントはないかと思います。一通り環境構築した後も似たような手順でライブラリやツールをインストールすることがあるので、余力があればコマンドにも慣れた方が良いかもしれません。

基本的にコードはコピペで問題ないのですが、環境が出来上がった後のコマンドでは自分の環境に合わせて書き換える必要があったり、コマンドを理解しておいた方が応用が利くことも多いです。

なので、Goのプログラミングと合わせてコマンドも少しずつ覚えていくことをおすすめします。