フリーランスエンジニアの再就職事情をフリーランスエンジニアに聞いてみた

19/04/14 15:02:28     19/06/02 13:32:18

フリーランスエンジニアの再就職事情をフリーランスエンジニアに聞いてみた

一度フリーランスになると再就職は厳しいからよく考えた方が良い、といったことを各所で耳にします。ただしこれはIT業界に限った話ではなく、他の業界も含めての話かと思います。

では実際のところIT業界ではフリーランスからの再就職はどのような扱いを受けるのでしょうか。ついでに別の業界のことにも触れながら、フリーランスエンジニアの再就職事情についてまとめました。

スキルや実績が適正に評価される

まずフリーランスエンジニアが再就職しようとした場合、比較的良い評価が得られるケースが多いです。もちろん自分の状況をきちんと説明し、なおかつ説得力があることが大前提です。

スキルや実績も必ず必要で、そこできちんとアピールできれば会社員からの転職よりもむしろ有利になるケースも多いと思います。というのも、フリーランスエンジニアは仕事に対して何かしらのはっきりとした考え方を持っているケースが多く、スキルアップの方向性、なぜその企業を選んだのか、自分が将来的にどうしていきたいのか、といったことが頭の中でまとまっています。

頭の中でまとまっているので、書類にしても面接にしても相手にわかりやすく伝えることができます。単純に説得力があるということです。またIT業界ではフリーランスの方がスキルが高いと思われることが多いため、それだけで実力があってしっかりとした考えを持っている人が来たと思われる可能性が高いです。

自らの市場価値、生存戦略について

事実、フリーランスとしてやっていくためには技術の幅を広げることはもちろん自分の技術をいかに磨いていくか、どういった方向性でやっていけば儲かるのか、といったことを多かれ少なかれ必ず考えます。

会社員よりも明らかにスキルや自分の将来、IT業界の市場と自分の生き残り策、などを考える機会が多いです。フリーランスエンジニアになった当初はそのような意識がまったくなくても、継続的にフリーラスエンジニアとしてやっていれば嫌でも考えることになるでしょう。

会社からするとフリーランスエンジニアのスキルに期待するだけでなく、フリーランスとしてやってきたビジョンや、マクロな視点にも期待します。フリーランスよりも会社の経営陣の方が方針に悩んでいたいするため、フリーランスでビジネスを考えた経験は会社にとっても役立ちます。

会社員からの転職には会社員の良さが、フリーランス経験者にはフリーランスの良さがあります。

ではなぜフリーランスから再就職するエンジニアが少ないのか

上記の通りフリーランスエンジニアは自分自身の実績や市場分析、今後重要になるスキルやシステムなどについてきちんと考えを話せば、会社からは評価されるはずです。

しかし、実際にフリーランスエンジニアから会社員エンジニアに戻る人は少ないです。いるにはいるのですが、フルタイムで働くのではなく正社員として籍は置きつつも、個人の仕事と並行するような形態をとる人が多いです。

なぜフルタイムの正社員に戻るフリーランスエンジニアが少ないのかというと、単純にメリットが少ないからです。特にIT業界は企業に在籍していたら安定というわけではなく、やや個人主義でスキルアップやビジネスを考えた方がメリットの大きい業界です。

他業種とのちがい

その点は商社マンや公務員とは大きく異なる点でしょう。これらの業界は社内での評価や社内での生き残りが重要です。しかしIT業界は社内での評価を上げることよりもスキルアップして市場価値を上げた方がメリットが大きいということです。

理由としてはシンプルで、潰しが利きやすいからです。たとえば商社や公務員で社内の顔が広くなったとしても、外の世界でそれが役立つわけではありません。

しかしITスキルを高めて自分なりに市場分析していけば、どの会社でもやっていけますし、もっと言えばフリーランスや起業といった選択を取った方が利益が大きくなるのです。不労所得が手に入る可能性も高いでしょう。

IT業界においては、フリーランスとしてある程度やっていけているのであれば、あえて会社員という選択肢を取らずにスキルアップやビジネスの多角化などを考えた方がメリットが大きいということです。

企業に在籍したいのであれば、小規模でも良いので起業という選択肢を取った方が不労所得にもなって良いと考える人が多いです。少なくとも私の周囲では、あえてフルタイムの会社員になるという選択をする人はいなさそうです。

あえてフリーランスから会社員に再就職するメリットとは

これは私がまだフリーランスになる前の会社員時代の話ですが、私が転職したのと同時期に転職してきたエンジニアがいました。その人はもともとフリーランスとして活動していて、そこから転職枠で入社したそうです。

本人に理由を尋ねたのですが、どうしてもフリーランスで仕事を受注すると仕事が偏る、自分の得意分野ばかり受注してしまう、と話していました。会社員として働けばいろいろな技術分野に触れることができて、よりスキルアップしやすいと考えたのでしょう。

しかし、結局この人は比較的早い段階でフリーランスに戻り、その後起業しています。これに関しても本人になぜそういった経緯をたどったのか尋ねたのですが、会社員にはそこまで大きなメリットがなかった、新しい技術を勉強したいなら個人で勉強するか、多少単価が下がっても簡単なものから受注すれば良いだけだった、といったことを言っていました。

入社する前に少し調べればわかったことだろうと思いますが、結果的に今起業して成功しているようなので良いと思います。起業した分野としては東南アジアやマレーシアに対してのオフショア開発を仲介するビジネスのようです。

あまり詳細に書くと個人を特定されるためこれ以上は紹介できませんが、英語とプログラミングの両方が得意だということでチャレンジしてみたそうです。

その他の事例

他の事例としては、私が勤めていた会社に週に2回だけ出社して他のエンジニアに指導を行ったり、プログラミングで詰まっている個所や問題点などを指摘したり解決してくれる人がいました。

私はしばらくこの人は外部から招かれている講師のような人なのかと思っていたのですが、そうではなくその会社の社員だったようです。社員として籍を置きつつ個人でもいろいろと活動しているようでした。このようにフルタイムではなく自分の業務とバランスを取りながら会社に参加できるのであれば、正社員のメリットもあるのかもしれません。

実際その人がどのくらいの給料をもらっていたのかはわかりませんが、給料のことだけでなく、周りのエンジニアに指導することでその人自身の気分転換にもなっていたのかもしれません。

本人に直接聞いたわけではありませんが、楽しそうに指導したり質問に答えたりしているように見えました。指導してもらったり質問する側としても非常に助かっていたので、やはり他の社員にとって役立っているという点でやりがいはあるように思えます。

他の業界のフリーランスはどのように評価されているのか

上で説明した通り、IT業界は特にフリーランス志向が強いです。最初からフリーランスになることを前提に、武者修行的に企業に入社する人も多いくらいです。

そのためきちんと説明すればフリーランスだから再就職に不利になることはなく、むしろフリーランスだからこその評価を得られるケースも多いということでした。

IT業界ではこのようになっていますが、他の業界ではどうでしょう。結論としては、IT業界ほどではないものの、フリーランス自体の評価が上がっており、結果的に再就職も問題なくなってきています。

たとえば割と古い体質の金融業界などでも、もともとフリーランスの投資家として活動していた人を正社員として招き入れるようなケースがあるようです。昔からこのようなことはある程度許容されていたのかもしれませんが、今の時代はよりフリーランスと会社員の垣根はなくなってきています。

また正社員と言ってもフルタイムで勤務するのではなく、ヘルプとしてある程度高い単価で週2勤務で許されるような形態も多いです。そして今後より一層どの業界でもフリーランスが一般化していくと思われます。

フリーランス人口の統計データは各所で発表されていますが、いずれも右肩上がりで増加しています。今後フリーランスに対する社会保障を充実させるような法案も度々国会で提出されているので、社会的にフリーランスの立場は良くなっていくでしょう。企業からの評価についても同様です。

フリーランスから会社員への就職に向いている人

どのような人がフリーランスから会社員への就職に向いているのか、答えは一つではないかと思います。しかしあえて挙げるとするなら、自分の利益よりも会社の利益のことを考えるのが好き、個人よりも複数人で作業をする方が圧倒的に好き、といった人が考えられます。

会社員の経験しかない方からすると、フリーランスは不安定、努力してもうまくいくかわからない、といったイメージを持たれていると思います。しかし、実際は同じ努力量なら明らかにフリーランスの方がスキルアップ的にも収入的にもお得だと思います。

会社員エンジニアも日々多くの業務を割り当てられるかと思いますが、同じように自己管理しながら個人でやっていけるのであれば、フリーランスの方が良いでしょう。

またスキルアップのためにどの仕事を受注するかも自分で決めることができるので、フリーランスの方がお得な面が多いのです。フリーランスを一度経験した人はこのことを理解しているので、そこからあえて会社員になれる人はごく一部かと思います。

結局のところ、フリーランスエンジニアからの再就職は企業的には歓迎している傾向にありますが、フリーランスエンジニア本人の心境的に難しいということでした。

これに関しては、複数のフリーランスエンジニアが同じようなことを言っています。

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