月収を10万円上げるためにフリーランスエンジニアに必要なスキルセットとは?

18/03/11 15:28:13     19/01/06 17:55:18

フリーランスエンジニア

フリーランスエンジニアとして働いていくためには、相応のスキルやマインドセットが求められます。スキルの面でも精神的な面でも自分で自分を高め、管理していく必要があるのですが、具体的にどのようなスキルやマインドセットが必要なのでしょうか。

このページでは、エンジニアのなかでもいくつかの職種にわけて最低限必要なスキルを紹介していきます。
またスキルもさることながら、フリーランスは精神面が非常に重要です。会社員の場合は嫌でも半強制的に働く環境にありますが、フリーランスの場合手を抜けてしまいます。

しかし、当然意識的にスキルアップを意識しつつ前向きに仕事に取り組んでいった方が良いので、その際に必要なマインドセットも紹介します。

スキルセットとは?

スキルセットとは、主にIT業界で使われる用語ですが、どの業種でも使用されます。
単一のスキルではなく、その人が持っている一連のスキルをまとめてスキルセットと言います。言葉からそのまま連想される意味通りになります。

そして、スキルセットには、以下の二種類があります。

  • コアスキル
  • スペシャルスキル

コアスキル

まずコアスキルとは、どの職種でも求められるスキルセットのことです。
具体的には、コミュニケーション能力や論理的思考力やプレゼン能力などです。こういった基本スキルは当然どの業界においてもあるに越したことはなく、非常に役立つスキルセット言えます。

スペシャルスキル

次にスペシャルスキルですが、これは専門的なスキルセットを指します。

IT業界で言えば、特定のプログラミング言語能力や、業務知識、設計スキル、テストスキルなどを指します。一般的にIT業界でスキルセットと言えば、このスペシャルスキルの方をイメージする人が多いのではないでしょうか。

IT業界で転職の面談などでスキルセットをアピールすることが多いですが、実際スペシャルスキルをアピールすることは重要です。

学ぶエンジニアたち

最低限のスキルセット一覧

次に、各職種ごとの必要最低限のスキルセットを紹介します。
フリーランスとしてやっていくためには営業力や契約に関する知識も必要なのですが、それはどの職種でも共通のものなので、ここではあえてその職種ならではの必要スキルに特化して紹介します。

基本スキルを持ってフリーランスとして独立し、そこから仕事や勉強を通じてスキルアップしていくことで、収入はどんどん上がっていきます。

サーバーエンジニアの場合

サーバーエンジニアのスキルセットで有力なのは、LINUXへの知識や物理的な機器への知識です。若ければなんとなくLINUXコマンドを扱ったことがある、自作で簡単なPCを作成したことがある、といった程度でも会社員なら採用される可能性が高いでしょう。

フリーランスであっても、それほど高スキルでなくても仕事はもらえるケースが多いです。資格を取得するのであれば、以下のようなものがおすすめです。

  • LPIC
  • RHCE
  • MCP

LPICとRHCEはLINUXに関する資格試験なので、持っていることで評価が上がるだけでなく現場で使えます。また、MCPはWINDOWSに関する資格です。
開発現場はどちらかというとLINUXを使っているところが多いですが、WINDOWSも役に立ちます。

サーバーのOSはLINUXだけれど個々の端末はWINDOWSというパターンもかなり多いので、LINUXとWINDOWSはやはりどちらも扱えるに越したことはありません。OSの知識がなくても採用されるケースは多いですが、少しコマンドを触って練習しておくだけでも担当者の印象は随分変わってきます。

これは会社員として採用面接を受ける場合も、フリーランスで仕事を受注する場合にも言えることです。

資格を取得しないにしても、一度資格の内容を確認し、余裕があれば自宅でコマンド入力を試してみるのも良いかもしれません。

アプリエンジニアの場合

アプリエンジニアの中でも特にフロントエンドエンジニアであれば、以下のようなスキルがあればフリーランスでも仕事を取りやすいです。

  • HTML
  • CSS
  • JavaScript

特に上述のような言語のスキルがある程度あれば、簡易的なシステムを受注しやすいです。企業のサイト作成や個人のサイトでも案件があります。
または、ExcelのVBAなども意外と案件が多いです。

このような軽いシステムだと単価はあまり高くないのですが、こういった簡単なものから始め、仕事をしつつスキルアップしていくことも可能です。そういう意味では、JavaやC言語が少しできるよりも上述のような言語が出来た方が簡単な案件を受注しやすいでしょう。

ただし、フリーランスとして開発現場に入る場合や、在宅やノマドでもがっつり稼ぎたい場合はJava、C言語、PHPなどでステップ数の多いプログラムを組めた方が良いです。トレンドを押さえるのであれば、やはりスマホアプリ開発に精通していると仕事は増えます。

仕事をするフリーランスエンジニア

デザイナーの場合

エンジニアのなかでもデザイナーはUI,UX,Webなどにカテゴライズされます。それぞれの用語の定義は意外とざっくりしているのですが、ここではWeb上のデザイン全般についてのスキルで説明します。

Webページをデザインする場合、主にHTMLとCSSを使用します。
そのため、これらのコーディングができるとデザイナーとして最低限の仕事を獲得しやすいと言えるでしょう。

HTMLとCSSだけで取れるフリーランスの仕事も存在します。

あとは、Photoshopなどのソフトの扱いに慣れているとオシャレなデザインが作りやすいです。基本的なプログラミング言語をマスターし、最新のソフトに精通しておくとデザイナーとして有力です。

SEの場合

SEはプログラミングだけでなく、マネジメントや顧客との折衝を担当する場合も多いです。多くの場合IT業界の工程は以下のように区分されます。

要件定義→基本設計→詳細設計→プログラミング→テスト

このように区分されることが多いのですが、SEは要件定義から関わることが多くなります。
つまり、顧客の求めているシステムを聞き出し、提案するスキルが必要なのです。顧客はシステムについて詳しいとは限らず、時には明らかに実現不可能な要望を出してくることもあるでしょう。

知識のない顧客に説明するスキルも必要なので、技術力だけでなく幅広い基礎能力が求められます。これは会社員の場合もフリーランスの場合も同じです。フリーランスのSEは開発現場に参入することになりますが、会社員ほどサポートを受けることが難しくなります。

そのため、フリーランスのSEとして開発現場に参入するには高いスキルが求められると言えるでしょう。

PMの場合

PMはプロジェクトマネージャーの略ですが、PMはSEよりもさらに難易度が高くなります。
会社員のPMであれば主には自社の部下を管理し、さらにその下の下請け企業のエンジニアにも支持を出していくイメージです。

開発現場全体を把握しつつ厳しい納期のなかで開発を進めていく必要があるので、プログラミングスキル、コミュニケーションスキル、周囲のエンジニアからの人望などが重要になります。PMの人間性はチーム全体に影響を与えるので、当然成果物にも影響が出ます。

エンジニアのモチベーションを高めてチーム内を良い雰囲気に持っていくためには、エンジニアの作業面と精神面の両方に配慮する必要があるでしょう。

そして、フリーランスでPMを担当する場合よりハードルが高くなります。
会社員のPMなら同じ会社の社員のサポートを受けやすいのですが、フリーランスだとサポートは得られにくいです。

アウェイとまではいきませんが、個人の責任が重い状態でプロジェクトを進めていく覚悟が必要でしょう。
検討し合うフリーランスエンジニア

フリーランスにはマインドセットも必要

マインドセットとは、精神面での仕事に取り組む姿勢や態度のことです。
スキルセットが具体的なスキルであるのに対し、マインドセットは考え方や気持ちと言えるでしょう。一見軽視されがちなマインドセットですが、非常に重要です。

いくらスキルが高くても、たとえば精神的に落ち込んでいたりやる気がまったく出ない状況だと活躍することが難しくなります。スキルを最大限発揮するためにも、精神面を安定させ、前向きに取り組む必要があります。

エンジニアは技術のことばかり考えてしまいがちなのですが、普段からの仕事に取り組む姿勢や精神の状態を安定させることはスキル以上に重要と言えるかもしれません。IT業界は世間でも言われているようにストレスの多い環境で、自身のスキル不足や納期の厳しさ、細かいミスから前向きになれないこともあります。

プロジェクトのなかでも期待されるスキルを持っている人が、精神疲労から現場に来なくなってしまうようなこともあり、そうなると当然プロジェクト全体が大ダメージを受けます。精神面を軽視せず、スキルセットと同様かそれ以上にマインドセットを意識した方が良いかもしれません。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力はスキルセットにも含まれますが、コミュニケーションを取るときの精神面が重要という意味ではマインドセットに含むこともできます。コミュニケーション能力にはもちろんわかりやすく伝える、正確に聞き取る、といったスキルが含まれます。

しかし、それはどちらかというとスキルセットとしてのコミュニケーション能力と言えるでしょう。
マインドセット面で重要なコミュニケーション能力は、プロジェクトメンバーに対して誠実に向き合う、お互いに不明点があった際に聞きやすい雰囲気作りを心掛ける、メンバーみんなが前向きに仕事に取り組めるよう普段から楽しいコミュニケーションを心掛ける、といったことです。

プロジェクトメンバーとは毎日顔を合わせることになりますが、フリーランスのエンジニアは特に周囲に同じ会社のメンバーや長年付き合いのあるエンジニアが少ない状況になります。
自分から良い雰囲気作りを心掛け、周囲のエンジニアと良い関係を築けるよう取り組む必要があるのです。
フリーランスエンジニアの仕事の一幕

いくらスキルが高くても周囲のエンジニアが一緒に働きたくないと思えば次回のプロジェクトからは誘ってもらえない可能性があり、実際のそういったことは起こっています。
フリーランスで現場に参入するエンジニアはスキルが高いことが多いのですが、自身のスキルが高いがために周囲のエンジニアのスキル不足に苛立ってしまったり、人づきあいが極端に苦手で孤立してしまったりすることがあります。

そのため、業務連絡などのテクニックとしてのコミュニケーションと、雰囲気作りなどの精神面でのコミュニケーションの両方が必要になります。

組織における柔軟性

コミュニケーションとも共通しますが、フリーランスは特に組織のなかで柔軟に動く必要があります。もちろん技術にこだわりを持って取り組むことは必要なのですが、開発現場ではプログラムの変更や根本的な仕様の変更は付き物です。

毎日残業して必死に作った部分がすべて台無しになるようなことも多々あるのですが、そういったときに落ち込まない、苛つかない、といったことも重要でしょう。必死で作ったものが無駄になることは精神的にダメージを与えますが、自分のスキルアップには役立つ、無駄になってもロジックを考える作業は楽しめた、といったように前向きに考えることが重要です。

また仕様変更が重なると組織内での連携が余計に求められることになるので、そういった柔軟なコミュニケーションが重要でしょう。

謙虚さ

プロジェクトメンバーに対しても、技術に対しても謙虚に学ぶ姿勢が重要です。謙虚さを失うと、プロジェクトメンバーとうまくやっていけないだけでなく、自分自身のスキルも上がりにくくなります。

技術力を上げていくためには最新技術について謙虚な姿勢で向き合い、特にフリーランスとして仕事を得るためには人に横柄に接しないことが重要です。技術にも人にも謙虚な姿勢で成長し続ければ、フリーランスとして年収は上がっていくでしょう。
アドバイスするフリーランスエンジニア

フリーランスエンジニアに求められるコミュニケーション能力とは?

フリーランスエンジニアだからといって、技術力だけが高ければ良いわけではありません。エンジニアの主な仕事はシステム開発ですが、そのシステムを最終的に利用するのは人間です。

その人間に対して、なぜそのシステムを作る必要があるのか、そのシステムを利用することで何ができるのか、どうやって使うのか、相手もエンジニアならソースコードはどうなっているのか、これらを自分の言葉で説明する必要があるのです。

フリーランスエンジニアと言っても働き方はいろいろありますが、いずれの場合もクライアント、消費者、協力者、などに対して自分の言葉で説明する能力が必須ということです。もちろん、それと同時に聞く力も必要です。

そこでシチュエーションごとにフリーランスエンジニアに求められる具体的なコミュニケーション能力を挙げていくと、以下のようになります。

業務ごとのコミュニケーション能力

  • 営業のためのコミュニケーション能力
  • コンサルティングのためのコミュニケーション能力
  • 要件定義のためのコミュニケーション能力
  • 設計・コードレビューのためのコミュニケーション能力

コミュニケーションツールごとのコミュニケーション能力

  • 対人でのコミュニケーション能力
  • 電話でのコミュニケーション能力
  • 資料作成によるコミュニケーション能力
  • メールでのコミュニケーション能力

以上のようになりますが、イメージとしては業務とツールを掛け合わせてコミュニケーションを行うイメージです。たとえば、コンサルティングのために対人でプレゼンテーションを行う、営業のための資料を作る、といった形になります。

これらは形式上は別の能力ですが、当然能力としてはリンクしています。たとえば、資料にまとまらないものを口頭で説明することはできませんし、逆に口頭で説明できない内容をメールに書くこともできません。

極端に人見知りで人前に出ると上がってしまう、といった問題があるならそれは別問題ですが、基本的にはどのシチュエーション、どのツールを使っても同じようにコミュニケーションが取れるようになります。

つまり、どれか一つができれば他も同様にできるということです。自分は資料をまとめるのは得意だが口頭で説明するのは苦手だ、といった考えを持っている方もいるかもしれません。

しかし、わかりやすい資料を作れるくらい頭のなかに情報がまとまっていれば、あとは少しの慣れだけで口頭でも同様にわかりやすく説明することができます。ちなみに、コミュニケーション能力と言っても芸人のように面白いトークをする必要はありません。

営業などでは多少トークで盛り上がる必要があるかもしれませんが、芸人並みのトークは求められません。あくまでも業務に必要なことを適切に矛盾なくわかりやすく説明できれば問題ないので、必要なのは業務伝達用のコミュニケーション能力になります。

エンジニアによって担当部分や仕事の内容が異なるので一概には言えませんが、ほとんどのエンジニアは以下のような流れでシステムを作っているかと思います。

要件や全体ロジックを考える(自然言語)→それをクライアントなどに説明する(自然言語)→ソースコードに落とし込む(プログラミング言語)→クライアントや消費者にソースコードの内容やシステムについて説明する(自然言語)

上記の通り、ほとんどの業務は自然言語で行っています。プログラミングに特化しているエンジニアでも仕様の理解とコードレビューは必須なので、自然言語でのコミュニケーションを行っています。

つまり、問題なくクライアント等と関わりながら仕事を行っていれば必要なコミュニケーション能力は自ずと身に付きます。逆に必要なコミュニケーション能力が欠落していればフリーランスの場合特にどこかで必ず支障が出るので、すぐに足りない部分がわかります。

そこを改善していけば、業務に必要なコミュニケーションを適切に行えるフリーランスエンジニアに成長していけるでしょう。

スキルを上げる方法にはどんなものがある?

フリーランスのエンジニアがスキルを上げる場合、上述したコアスキルとスペシャルスキルの両方を高めていく必要があります。コアスキルに関しては、日々謙虚な姿勢で学ぶことや、エンジニア以外の活動にも目を向けてみることで上がっていくかもしれません。

コアスキルはマインドセットと通じる部分が多く、いわば人間力と言い換えられるようなものです。
つまり高め方に必ずしも正解があるものではないので、日頃人との関りを大切にすることや、積極的にいろいろなものに目を向けることで上がっていくものでしょう。

一方で、スペシャルスキルはエンジニアの中でも職種によって変わってきます。上で挙げたようなスキルが必要になるので、自分の目標とするエンジニアごとに自作でシステムを組んでみたり資格の勉強をすることでスキルアップしていけます。

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