作らないと損をするフリーランスとしての「名刺」。作り方をご紹介します。

18/03/11 15:33:56     19/01/06 17:53:29

プログラマーの名刺

フリーランスとして仕事をしていくにあたって、気になるのが「名刺」は必要かどうかでしょう。
名刺は連絡先や名前などの情報を相手に伝える自己紹介に最適なアイテムであるため、本当に必要なら作りたいものですよね。

結論から言うと、フリーランスが無理に名刺を作る必要はありません。仕事をしていくにあたり必要だと感じたら、その時に作ればOKです。

この記事ではフリーランスが名刺を作る必要性や、作る場合に記入するべき内容について解説します。フリーランスとして活用している方は、参考にしてみてください。

フリーランスの名刺って必要?

フリーランスは会社に勤めているわけではなく、自分自身で仕事を探し、請け負っていくタイプの仕事です。

フリーランスが活動する上で、名刺を無理に作る必要はありません。しかし持っておくと、当然ですが役立つこともあります。

まずは名刺を持つ必要性について解説するので、自分にとって名刺が必要かどうかじっくり検討しましょう。

名刺なしで何も業務に滞りがないなら、名刺は不要

フリーランスの場合、名刺は必要な人のみ作ればOKです。

例えば連絡先を相手に伝える場合名刺を渡せば本来スムーズですが、現代ではインターネット上のチャットサービスなどを使って業務上のやり取りをするケースも増えてきています。

つまり紙の名刺を用意せずとも、不特定多数の取引相手と瞬時に業務に関わる連絡を交わすこと自体は可能です。メールのみでやり取りをして、報酬まで受け取る場合もあるでしょう。

相手がこちらのなんらかの連絡先を知っていれば、仕事の依頼だって来ることはあります。

つまり名刺がなくても仕事を続けていけるなら、名刺を作る必要は全くありません。

名刺を作るのにだってお金がかかりますよね。名刺を作らないことで、出費を減らすこともできます。
名刺を交換する人たち

名刺は、フリーランスにとって役立つこともある

ここまで名刺を無理に作る必要はないと解説しましたが、名刺は持っていると役立つこともあります。だからこそ、フリーランスでも名刺を作る人がある程度いるのです。

例えば一度仕事を受けた相手に名刺を渡しておけば、今後その人がまた仕事を請け負ってくれる人を必要とした時に名刺に書かれていた内容を思い出し、連絡を取って仕事をもらえるかもしれません。

また連絡先や名前が載っているので、仕事と直接関係なくても伝えたいことがあったら相手はすぐにこちらへ連絡できますし、肩書きや名前の漢字なども確認できます。

特に取引相手と対面で仕事をする機会が度々あるなら、名刺を用意して渡すようにすれば役立つことがあるでしょう。

相手が名刺を渡してきた場合こちらが持っていないと困ってしまう

対面で新しく人に会って仕事をする場合、相手は名刺を渡しているのにこちらは持っていない…という事態に陥ってしまうと格好が悪く、場合によっては相手が気を悪くしてしまう恐れもありますよね。

こういった気まずい場面も、名刺を持っていれば無くせます。もしものタイミングに備えて名刺を作っておき、相手に渡された際はこちらも名刺を渡すようにしてみてはどうでしょうか。

名刺のイメージ

肩書きは代表取締役?屋号を作って名刺の会社名っぽくするの?

会社で名刺を作るなら、ある程度わからないことを周りに聞きながらしっかりしたものを作れるかもしれません。しかしフリーランスが名刺を作る際は、わからないことだらけですよね。

ここからは、名刺に書くべき内容について解説します。

自分が何をしているか表す肩書きは必須!

まず気になるのは、フリーランスが名刺を作る場合に記載する肩書きでしょう。会社員ではないため、何と書いて良いのかわからないのではないでしょうか。

フリーランスにとって、名刺に記入する肩書きはとても重要です。

会社ならその会社が何をやっているのかがわかれば個人の肩書きはなくてもある程度推測できますが、フリーランスの場合完全に個人での活動になりますよね。

つまり名刺に肩書きが載っていなければ、その人が何をしている人なのかがわかりません。これでは何か仕事を依頼したい時なども、指名する対象にならないでしょう。

名刺を作る際は、名前の横に自分が何をしている人なのかが一目でわかる肩書きを載せましょう。

なお肩書きとして書くのは、「代表取締役」のような役職ではありません。「システムエンジニア」や「フリーライター」、「ITエンジニア」など、自分が行なっている仕事の内容です。

肩書きは詳しく記載する

名刺に記載する肩書きは、具体的な業務内容が想像できるようにしっかり書いてあった方が有利です。

例えばシステムエンジニアの場合、「システムエンジニア」で終わらせるのでは中途半端です。

例えば「C言語が得意」「PythonやC++が使える」というような情報を取り入れ、「この人に依頼すれば仕事を円滑に進められそう」と相手に思わせる工夫をしましょう。

屋号を持っているなら、名刺には屋号も載せる

フリーランスの場合、税務署に開業届を出す際に屋号を作った方もいるでしょう。屋号があるなら、名刺には屋号を載せておくことをおすすめします。

屋号が記載されていれば屋号を用いて円滑に相手と取引ができます。請求書のやり取りが伴う場合などは、個人名のみの場合より屋号があった方が信頼性も高くなります。

また少々余談ですが、屋号があれば屋号付きの銀行口座を作れます。今後フリーランスとして活動を始めて事業用に口座を用意したい方は開業の際に屋号も作りましょう。

名前は仕事に使っている名義を記載する

フリーランスが名刺を作る際は当然名前の記載も必要ですが、仕事の名義は本名ではないまったく別の名前にしている方も多いのではないでしょうか。
例えば漫画家などは、ペンネームを本名と別にしている人もいますよね。

本名と仕事の名前が別の場合、名刺にどちらの名前を記載するべきなのかが悩みどころですが、答えは簡単です。
仕事で使っている名前の方を名刺に書きましょう。

要は仕事において相手に伝えたい情報さえ載っていれば、それだけで名刺の役割は果たされます。余計な情報をむやみに載せるのはかえって混乱の元にもなりますし、不要なら載せなくて良いでしょう。

業務中、例えば報酬の振込手続きなどにおいて本名の提示を求められたのであれば、その際に本名を相手に伝えれば良いのです。

そういった作業が面倒であるなどして本名の記載が必要だと感じたのであれば、業務で使っている名前と別にカッコ書きなどで本名も併記しましょう。

本名をむやみに相手に伝えたくない場合は基本的に載せずに、仕事上の名前を載せておきましょう。必要なら、小さく併記してみてはどうでしょうか。
名刺を取り出す人

住所や電場番号はどうする?

名刺に書く情報でもう一つ気になるのが、住所や電話番号といった個人情報ですよね。

個人情報を不特定多数にばらまくのは危険に感じられ、できれば記載したくないと考える方も多いでしょう。

結論から言いますと、無理にこれらの情報を載せる必要はありません。詳しく解説していきましょう。

住所が記載されていると信頼性は上がる

実際にその住所へ足を運ぶことはなかなかないでしょうし、住所の情報そのものに強い価値があるわけではありません。

しかし住所が記載されていると、記載がない場合に比べると信用は高くなります。

相手の立場から考えれば、住んでいる場所もわからないような怪しい人と大事な仕事をするのは嫌だと感じてしまうのも無理はないと思えるのではないでしょうか。

レンタルオフィスを借りてやる人と個人住所が半々

フリーランスが仕事をする場所は、レンタルオフィスと個人住所で半々です。

レンタルオフィスを借りるのには費用がかかってしまうので、あまり予算がないなどの理由から仕事を自宅で行なっているフリーランスもたくさんいます。

レンタルオフィスを借りているならレンタルオフィスの住所を名刺に記載しておけば、相手に住所を知られたことによるなんらかのトラブルが起こっても自宅まで被害が及ぶことはないでしょう。

自宅しか住所がない場合は信頼性が高い相手にのみ住所入りの名刺を渡し、あまり今後の仕事に繋がらなさそうな相手や信頼性が低い人には住所なしの名刺を渡してみてはどうでしょうか

電話番号はIP電話や事業用の携帯電話を使うのも手

個人用に契約した電話番号を事業で使っている方もいるかもしれません。個人用の電話番号を名刺に記載するのに抵抗がなければ、そのまま記載してしまっても良いでしょう。

しかし電話番号が不特定多数に知られることによる、迷惑電話などのリスクは大きいものです。渡した相手が名刺を落として、それを悪人が拾ってしまう…などのトラブルも、起こらないとは言えません。

トラブルが原因で電話番号を変えるとなると、今まで関わってきた知人や家族などに知らせるのは面倒ですよね。

できれば仕事用に別途携帯電話を契約したり、基本料金無料など安価に使えるIP電話の電話番号を作ったりして、その番号を名刺に載せると良いでしょう。

事業で使っているメールアドレスも忘れずに載せる!

電話番号や住所と合わせて、現代において連絡先として役立つのがメールアドレスです。電話や手紙に比べて手軽にやり取りができ、メールがきっかけで新しい仕事を得られることだってあります。

フリーランスとして活動するなら、メールアドレスは無料のものでも有料のものでも良いので確実に載せておきましょう。
持っていないなら、作って載せることをおすすめします。

そもそもフリーランスは名刺もっているの?

フリーランスとして働いている人の全員が名刺を持っているわけではありません。

例えば会社員で営業職の人なら名刺を持っている確率は高いでしょう。そもそも会社で支給されている場合も多いです。

しかしフリーランスの場合名刺は自分が作ろうと思わない限り作らないので、名刺の必要性を感じた人のみが作っています。

常駐フリーランスは半分近く持参していない。受託は必須

契約した企業に足を運んで仕事をする「常駐フリーランス」の人が名刺を持参している確率は50%程度です。

常駐フリーランスは比較的長期間同じ仕事をすることも多く、必死で営業活動をするわけではないために名刺を無理に用意する必要がないケースもあります。

そのため、名刺を持っている確率は50%程度とそこそこの数値であると考えられますね。

一方受託で個別に仕事を請け負って自宅などで業務を行うフリーランスは交渉するタイミングが多く、また定期的に新しい仕事を獲得していく必要もあるため、名刺はほぼ必須です。

名刺の役割とは?

フリーランスの名刺デザインは?

フリーランスとして名刺を作ることに決めたとして、問題はデザインですよね。

名刺が良ければこの人に依頼したい!と相手に強く思わせることができますし、反対に名刺のデザインが悪いと、かえって逆効果になってしまうことだってあります。

名刺に書かれている情報やデザインはわずかなものですが、だからこそ相手に自分の印象を決定づけやすいのです。

即席で出来るものは少数、みんなどこかに依頼している

名刺は自分でプリンターを用意し、デザインソフトやWebサービスなどを使って作ることも当然できますが、センスが問われます。

安く済ませようとしてテキトーなものを作ってしまうと、今後の仕事につながっていくことはないでしょう。

そういったこともあり、即席で名刺を作れる各種サービス・ソフトを使うよりもどこかに依頼して見栄えの良い名刺を作っている人の方が圧倒的に多いのです。

しっかりした名刺を作りたい人は、名刺作成会社で自分の好みにあった名刺を作りましょう。材質や細かい文字のフォント、柄などを指定し、立派な名刺を作れます。

まとめ

フリーランスは絶対に名刺を作る必要があるわけではありませんが、名刺を作って相手に渡すようにしておくと今後の仕事などに役立つ可能性があります。

フリーランスが名刺に書くべき内容は、

  • 仕事で使っている名前、屋号
  • 肩書き
  • 住所、電話番号、メールアドレスといった連絡先

主に以上の3点です。あまり余計な情報をたくさん書くと逆効果にもなり得るので、必要最低限の情報を選んだ上でしっかり載せましょう。

名刺を必要だと感じたら、名刺作成の会社などに依頼して自分に合った名刺を作ってみてはどうでしょうか。

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