フリーランスの旦那さんのしごとの仕方や働き方についてどう思っているか奥様に聞いてみた

19/04/07 14:50:20     19/06/02 13:45:06

コワーキングスペース

昔は男は外に働きに出て女は家で家事、育児、といったスタイルが一般的でした。そして時代は変わり、夫婦共働きが一般化しました。さらに時代は進み、女性が外に働きに出て男性が専業主夫として自宅で家事、育児を行うスタイルも世間で認知されるようになりました。

そして今はもっと働き方を含めてライフスタイルは変化しています。上記はすべて過去のものです。今はたとえば男性が外で働いて女性は自宅でフリーランス、逆に男性が自宅でフリーランスで女性は外で働く。

夫婦そろって自宅でフリーランスをしながら家事、育児も分担する、といったスタイルも一般化しています。つまり、時代の流れ的に働き方はなんでもありになっているということです。

とはいえ、フリーランスは不安定だ、旦那さんには外で働いて安定した収入を得てほしい、なんて声が多いのも事実です。男性が外で普通に働いて、女性が自宅でフリーランス、なんて話もよく聞きますね。

これで妻のフリーランス収入が旦那の労働収入を上回ってしまうと、旦那の立場がなくなりそうな気がしますが・・・少なくとも俺は仕事で疲れてるんだ、なんて言えなくなります。

このように時代の流れ的に働き方や夫婦のあり方は多種多様だ、という前提で、実際にフリーランスの旦那さんを持つ奥様の声を聞いてみました。

旦那さんが在宅フリーランス、奥様が外で働いている例

これは旦那さんがフリーランスのライターやエンジニアでよくあるパターンです。私の周りだと旦那さんがフリーランスエンジニアで、奥さんが外で普通にOLをしているケースが多いですね。

なので特定の夫婦に絞っての感想ではありませんが、だいたいみんな同じようなことを言っています。それは、「家のことをやってくれるので助かる」「いつも家にいるくせに家のことをやらない」「いつも家にいて邪魔だ」このような声をよく耳にします。

フリーランスエンジニアの場合自宅にいながらサラリーマンと同等かそれ以上の収入のある人が多いので、収入面に対しての不満や将来への不安といった声はあまり耳にはしません。

自宅にいる、がネック

ただ「自宅にいる」という点がネックです。フリーランスは確かに時間の融通が利きますが、決して暇なわけではありません。中には自分のシステムを持っていたり不労所得がある人もいますが、それは少数派です。

多くのフリーランスは割と忙しく仕事しています。しかし世間からは「フリーランスなんだから暇なんでしょ」「時間が自由でいいな」といった目で見られがちなのです。

そしてこれは世間からだけでなく、身内からも案外同じように思われています。フリーランスに必要な勉強や仕事の話は理解されにくく、特に会社員の経験しかない人からすると自由、不安定、といった表面的な部分しか見えないことが多いです。

その結果フリーランスの旦那さんを持つ奥さんからは「家にいるのになんで掃除しないの?」「今日早く帰るって言ってるんだから夕飯くらい作っておいてよ」といった愚痴が上がってくるのです。

家にいることがメリット?

逆にフリーランスで仕事をしながら家事もしっかりこなしている旦那さんもいるのですが、だいたいは「家にいるから家事をやってくれて助かる」くらいの評価です。

つまり、フリーランスの仕事をしながら家事までこなしていることが評価されているというよりは、「家にいるんだから当たり前だろ」くらいの評価になります。

またこれは私が旦那さん側と飲みに行っていた際に聞いたことですが、「いつも家でだらだらしてる癖に土日になったら飲みに行くのかってまた言われるよ」と言っていました。

まとめると、在宅フリーランスの旦那を持ちながら外で働いている奥さんは、旦那に対して「いつも家でのんびり仕事をしている」「暇なら家事くらいやれ」と思っているということでした。

実際奥さんに成果物を見せるわけではありませんし、見せたところでよくわからないはずです。いくら忙しいとアピールしたところで、何をやっているのかよく伝わっていない以上このように思われてしまうのです。

旦那さんが在宅フリーランス、奥様が専業主婦の例

私の周りの例だと、上で紹介した「旦那さんが在宅フリーランス、奥さんが外で働いている」から始めた生活が、奥さんが専業主婦に変わったパターンがありました。

奥さんが専業主婦になるタイミングとしては、子供ができてそうなるパターンが多いようです。収入的なことはあまり詳しく聞かないので断言はできませんが、収入がどうこうというよりも単純に妊娠して外で働きにくくなって専業主婦になったようです。

家に一緒にいるのはキツイ

そしてこの場合どうなるかというと、奥さんが頻繁に外出するか、逆に旦那が自宅ではなくカフェなど外出して作業していることが多いです。理由としては、「ずっと一緒にいるのはきつい」ということだそうです。

産後間もない頃だと旦那さんは家で作業していても奥さんからいろいろ手伝ってと言われる可能性が高く、そのたびに作業が止まってしまいます。そういった理由もあって、外で作業した方が集中しやすいのでしょう。

部屋が別々とはいえ、同じ家に常に夫婦が一緒にいるような環境はなかなか厳しいのかもしれません。外で仕事をしていれば夫婦がずっと一緒にいるようなことはなく、むしろ一緒の時間を持てないことに悩んでいる夫婦も多いかと思います。

在宅フリーランスの旦那と専業主婦の奥さんだと逆に一緒にいすぎて息苦しくなるようなので、在宅フリーランスになりたい方はこの辺も考慮した方が良いかもしれません。

一緒にいることが自然なケースも

また他の例として、もともと会社員の旦那さんと専業主婦の奥さんの夫婦で、旦那さんが独立してフリーランスになった事例もあります。これは私が会社員だった頃の上司なのですが、特にどうということはなかったようです。

奥さんに話を聞いたわけではないので奥さん側の意見はわかりませんが、ある程度年齢を重ねた夫婦なら一緒にいる時間が長くてもそこまで苦痛にはならないのかもしれません。

ちなみに私の上司はフリーランスになった当時40歳くらいだったと思います。奥さんは大学の同級生と言っていたので、おそらく同じくらいの年齢でしょう。大学時代から交際していたとするとすでに15年以上は一緒にいることになるので、ここまでいくと一緒にいてもまったく何も思わない空気のような存在なのかもしれません。

オススメしたい方法

私が夫婦に会った際にはお互いにあまり干渉していない印象を受けたので、同じ家にずっといてもなんともないのかもしれませんね。ただし若くて結婚歴が浅い夫婦だと、常に一緒にいるような環境を作ってしまうことによって、仲が悪くなって離婚してしまうようなこともあるかもしれません。

私が知っている事例ではそういったことはありませんが、少なくとも一緒にいるのが嫌だからという理由で夫婦のどちらかが外出する機会が増えた事例を上で紹介しました。

これがエスカレートすると離婚につながる恐れもあるので、会社員からフリーランスに独立しようとしている人で、専業主婦の奥さんがいる方は自宅以外の作業スペースを確保しておいた方が良いでしょう。

都内や大阪などだとフリーランスのエンジニアが集まって作業しているような場所もあります。私自身は毎回そういった環境でみんなで作業するのは好きではないのでほとんど行ったことはありませんが、一人で作業するのはさびしい、誰かいた方が良い、といった方はこういった場所を利用するのもありかもしれません。

あとはカフェや図書館や市民会館なども使えるかもしれませんね。奥さんから「家にいすぎて邪魔だ」と思われないように気を付けた方が良いかもしれません。

旦那さんも奥さんも在宅フリーランスの例

事例1

旦那さんと奥さんで同じサイトを運営していて、そこからの広告収入で生活している例もあります。どのように役割分担しているのかまではわかりませんが、二人とも記事をアップしています。

この夫婦は多少特殊な例かもしれませんが、かなりラブラブなようで、奥さんは「旦那が好きすぎる」と言っていました。基本的には二人とも自宅で作業しているようですが、この夫婦は頻繁に海外旅行やバックパック旅のようなことをやっています。

旦那さんが自分のことを「旅するブロガー」と言っていたので、出先でも作業しているかと思います。二人の価値観が一致しているからこそできていることなので、一般的にはあまり参考にならないかもしれません。

事例2

あとは、旦那がもともとフリーランスエンジニア、奥さんが専業主婦という夫婦で、そこから奥さんも旦那さんに習ってフリーランスエンジニアになった、という事例もあります。

これは私が開発プロジェクトに参加した際メンバーにいた人の話なのですが、夫婦でプロジェクトに参加していました。非常に珍しい例なので、印象に残っています。

私がプロジェクトの管理者だったわけではないので夫婦がどのように参加したのかはわかりませんが、スケジュールを見る限り二人ともそれぞれ作業が割り当てられていました。

つまり、旦那がプロジェクトから仕事をもらって、それを勝手に奥さんに割り振っているような状況ではなかったようです。実はこっそり家で奥さんに簡単な作業を勝手に割り振っているフリーランスエンジニアの旦那さんも世の中にはいるかもしれませんが、この夫婦は特殊事例でした。

実際にお会いしたときも夫婦で割と一緒にくっ付いている感じだったので、仲は良さそうだったと思います。単に夫婦とも人見知りだからそうしているだけかもしれませんが、飲みの席でも横に座って二人で話していることが多かったように思います。

フリーランス自体には反対していない

以上、複数の事例を紹介しましたが、いずれもフリーランスという働き方に対して奥さんが反対していることはないようです。私の周りだけかもしれませんが、「フリーランスは不安定だ」「将来が見えない」といった理由で反対されるようなことはないようです。

ただし仕事とは別で一緒にいる時間が長くなりすぎたりフリーランスだから自由だと思われることがあるようなので、ぜひ世の中の奥様には「フリーランスだから」という理由で色眼鏡で見ないようにしていただければと思います。

 

▼聞いてみたシリーズ
1,(この記事)フリーランスの旦那さんのしごとの仕方や働き方についてどう思っているか奥様に聞いてみた
2, フリーランスエンジニアになって感じる幸せを聞いてみた
3, 在宅エンジニアやってみた感想を聞いてみた
4, フリーランスエンジニアにやる気の出し方を聞いてみた
5, フリーランスとしての自信ってどうやってついた?現役フリーランスエンジニアに聞いてみた

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