フリーランスエンジニアにやる気の出し方を聞いてみた
19/04/07 15:29:41 19/04/07 19:05:56
エンジニアだけでなくフリーランス全般に言えることですが、一番難しいのは「モチベーション管理」です。エンジニアだと難しいスキルを持っている人もいれば、効率的に稼げるスキルを持っている人もいます。
しかし、モチベーションが下がってしまうとそのときはすべてが台無しになります。もちろんモチベーションが復活すれば問題ないのですが、少なくともモチベーションが下がっている間はパフォーマンスが著しく低下します。
逆に言えば、スキルが低くてもモチベーションさえ高ければどんどん成長していきます。多少スキルは高いがモチベーションが低いエンジニアと、スキルは低くてもモチベーションの高いエンジニアがいたとします。
スキルの成長速度は最初の方が知識が少ない分速いので、モチベーションさえ高ければあっという間に成長していきます。多少スキルが高くても、高いモチベーションにはかなわないということです。
ウサギとカメの話では、モチベーションの低いウサギをカメが抜いて逆転しました。しかし、同じ人間であればウサギとウサギ、もしくはカメとカメです。たとえスキル的に前を走っていても、油断すると後ろからどんどん追いつかれ、突き放されていきます。
追いつかれたタイミングで必死になっても、土台は同じ人間なので並走になります。要するに、ウサギとカメの話以上にモチベーションが重要になるということです。
前置きが長くなりましたが、そのくらいやる気というものは重要で、フリーランスエンジニアの場合自分のスキル勝負なのでなおさらその傾向が強いということです。
食生活を正す
よく言われているように人間は食べたものからできていて、脳を含めてすべてのエネルギー源も食べたものからです。これは極端な例ですが、何も食べないと脳が働かないのでやる気は出ません。
たとえ食べていても、たとえばジャンクフードばかり、カップラーメンばかり、となると体調が優れず、頭も働きにくくなります。これは私自身が経験したことでもあり、他の人も似たような経験をしているようです。
食生活がきちんとしていないと体調を崩しますが、その前に体も脳もだるくてやる気が減退していくでしょう。なので、まずは食生活を正す必要があります。これはフリーランスに限った話ではないのですが、フリーランスの場合食事の内容も時間もすべて自分で決めることになります。
絶対に自炊しなければならないわけではありませんが、買ってくるにしても外食するにしても、ある程度栄養バランスは考えた方が良いでしょう。栄養バランスを考えて食事を摂ることは、フリーランスエンジニアにとって重要なスキルです。
ただし明らかに偏食でも体調が良くて、逆に食生活を正すと体調が悪くなる人もいます。これは個人的な意見ですが、そういう人は偏食のままでも良いのかもしれません。
実際栄養学は未解明な部分も多く、正しいとされている栄養バランスが万人に当てはまるのかは定かではありません。なので、栄養バランスの指標をある程度把握しつつも、自分の体調に合った食事を心がけるのがおすすめです。
自分の体調に合うのなら偏食をしても問題ないかと思いますが、たとえばとにかく野菜をいっぱい食べれば良い、炭水化物はなるべく抑えた方が健康に良い、といった間違った知識で偏食を続けるのはNGかと思います。
それは自分の体調に合った食事ではなく単に間違った食事なので、自分を知った上での偏食家とは意味が異なります。最終的に栄養バランスの指標に従うか偏食を続けるかは個人の自由で体調に合わせるべきですが、まずは正しい情報を仕入れることをおすすめします。
睡眠をしっかりとる
基本的なことばかりで恐縮ですが、やる気は脳から発せられます。そして脳は体の健康と密接に関わっています。やる気がどこかから降ってくるわけではありませんし、たとえ外部から何かしらの刺激を受けても自分のコンディションが整っていないと意味がないのです。
具体的な例としては、同じフリーランスエンジニアの凄い人に会って、良い話を聞けたとします。自分のコンディションが良ければ刺激になってすぐに努力しようと思うかもしれません。
しかし、栄養が足りなくて気分が悪い、寝不足で頭が働かない、といった状況だとどうなるでしょう。なんとなく自分には無理な気がする、この人と自分では次元が違うし、しんどいからとにかく休みたい、無理だ、といった思考回路になっていくでしょう。
徹夜で一時的にハイになるようなことがあるかもしれませんが、反動で後から脳が働きにくくなります。長期的に見ればデメリットなので、睡眠をしっかりとるようにしましょう。
スケジュール的に厳しくなると睡眠を削ってしまうかもしれませんが、追い込まれた状況で作業していてもとにかくこなすだけになってしまいます。仕事を通して勉強になったり自分に役立つスキルが身に付くことがフリーランスエンジニアの大きなメリットなので、とにかくこなすような仕事の仕方はおすすめできません。
目先の利益に飛びついてとにかく仕事の量を増やすのではなく、余力を持って、自分の勉強をしながら作業できる分量の仕事を受注した方が良いかと思います。フルで受注しないと空いた時間が無駄になると思われるかもしれませんが、その空いた時間は勉強時間に充て、より単価の高い仕事を取る、仕事の幅を広げるために今までのことや今後のことを考える、といった思考回路を持つのがおすすめです。
同じようなことだけを繰り返すよりもその方がステップアップにつながり、睡眠不足にもならずに済みます。睡眠時間を削ってでも目先の利益を優先させたい気持ちもわかりますが、長期的な視点で動いた方が良いかと思います。
実際、長年フリーランスエンジニアをやっている人はだいたい同じようなことを言っています。
深く考えすぎない、客観的な視点を持つ
言葉は人によって異なりますが、似たようなことを言っている人が多いです。上で説明したように基本的な生活ができていないとやる気がなくなるのは当然なのですが、体調も脳の状態も整っているにも関わらずやる気が出ないこともあります。
その場合、「理想と現実のギャップに苦しんでいる」のではないでしょうか。もちろんそうでない場合もあるかもしれませんが、理想と現実のギャップは多くの人がやる気をなくす原因です。
そして、ほとんどの場合理想と現実のギャップは存在します。それがまったくないという人はいないのではないでしょうか。たとえ周囲がうらやむような成功者であっても、少なからず理想と現実の違いは感じているかと思います。
なぜなら、人間の欲は際限がないからです。理想と現実のギャップがあるからこそ理想に向かって人は頑張るのですが、そのギャップが大きすぎたり、どうしようもないと思ってしまえばむしろ成長意欲を失ってしまいます。
そこで、ギャップがあるからといって考えすぎない、客観的に見て自分は今何をするのがベストなのかを考える、といったことが重要になります。もちろんなんの理想も目標も持たないとそもそもやる気は出ないのですが、逆に理想につぶされないようにしましょう。
客観的な視点を持って、考えすぎないことも重要です。見方を変えると、短期的な考えと長期的な考えの両方が必要です。目先のことばかり考えて先を考えないとやる気はなくなりますし、逆に先のことばかりを考えていても目の前のことに集中できなくなります。
なので、客観的な視点から短期目標と長期目標をうまく結び付け、バランスを取りながら取り組んでいくと良いですね。そうすることで、先の目標を持ちつつも目の前の作業に集中できます。
スタンディングデスクを取り入れる
スタンディングデスクとは立って作業できるデスクで、日本でも取り入れている企業が増えています。そして、自宅で使用してみることもおすすめです。ただしずっと立っていると疲れるので、高さを変えて立っても座っても作業できるようなものを選ぶと良いでしょう。
私自身もスタンディングデスクを使用しており、フリーランスエンジニアでも使用している人が多いです。立って作業した方が下半身の血行が良くなり、集中力がアップするようです。
実際座りっぱなしだと足がだるくなり、その後体もだるくなっていきます。また腰が痛くなったりもしやすいので、実はやる気を奪っています。パソコンでの作業というよりは、座りっぱなしでいることが嫌で席を立つ回数が増えることもあります。
このような経験をしたことのある人は多いはずです。そこでスタンディングデスクを取り入れると、体のだるさがなくなり作業に集中しやすいです。私もスタンディングデスクを使っていて気分転換になる、だるくなりにくいと感じることは多いです。
しかし、個人的にはずっと立っているのも大変だと思っています。立ちっぱなしも結局体に害があるので、立ったり座ったりできると良いでしょう。どんなに良い姿勢でも同じ姿勢を取り続けると体の一部に負担が掛かるので、姿勢を変えながら作業することが長時間の作業には有効です。
立ったり座ったりすれば姿勢が切り替わるので、気分転換も兼ねてやってみると良いと思います。スタンディングデスクを勧めておいてなんですが、私は座って作業していることの方が多いです。
そして体がだるくなってきたら立って作業して、疲れてきたらまた座って作業します。一応このような方針でやっているのですが、実際は疲れる前に座っているため、結局のところ座っている時間の方が長いです。
それでも座り続けることがだるくなったタイミングで立てば体が楽になって作業に集中できるので、あまり立ち続けるのが嫌だという人でも取り入れる価値はあると思います。
体調管理、考え方、体の姿勢、どれもやる気アップには重要な要素です。
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