30代のPHPエンジニアがRubyエンジニアへスキルチェンジ成功!
19/02/24 17:18:12 19/09/01 12:08:55
システムエンジニアの方は、誰しも一度はスキルチェンジを検討するものではないでしょうか。
ただ、その一歩を踏み出すときにあれこれメリット・デメリットを考えて、結局考えを保留にすることもあると思います。
そこで今回は、弊社にて無事スキルチェンジを果たした方にインタビューを行い、何かの参考にしてもらえればと思っています。
目次
Rubyエンジニアにスキルチェンジ成功したFさん
ということで、ご紹介いたします。Fさんです。
【Fさん】
・30歳、男性
・神奈川県 在住
・元PHPエンジニア
さっそくですがインタビューを開始します
ではさっそくですが、Fさんがエンジニアになったきっかけを教えてください!
当時はボロい校舎だなぁと思いながら通っていましたが、卒業した年にスパイラルタワーに移って驚きました。間が悪いというかなんというか(笑)
で、通っていた頃のカリキュラムはCとかC++とかがメインでした
学校ではPHPのPの字もやってないですね。
実際、在学中に就活をしたときもPHPの会社は一つも受けていません。基本的に学校に届く求人票に書いてあったところに応募して内定をいくつかもらえたんですが、結果的にC言語の組み込み系の開発(自動車関係)の会社に就業しました。
決め手は単純に会社の規模と待遇の良さですね。そこは寮もあったのでお金も浮くと思いました。・・ただ、半年くらいで辞めてしまったんですよね。
辞めた理由は、仕事がプログラムではなくテストばかりだったことです。ふと、これがあと2・3年は続くのかな、と。それは辛いなと思いました。で、上司に辛いと伝えたけど、開発に部署は移れないと言われたので、なら仕方ないなと思って辞めました。
いやぜんぜん(笑)もともとそういう性格っていうのも有るのかもですが、一刻も早く辞めたい気持ちの方が先にあったので、まったく悩みませんでした。
で、上司に辞めると伝えてから転職活動を始めたんですが、これがなかなか上手く行かず、途中で就活を中断して半年くらい遊んでました。
いやー遊び呆けてましたね。でも、ふと専門学校時代の友人から連絡があり、今働いてる会社に来ない?って誘ってもらって、そこで雇われて初めてPHPに出会いました。元PHPエンジニアということでインタビューを受けているのですが、ようやくここでPHPエンジニアになりました(笑)
で、初めてやるPHPは地獄でした。というのも、その会社はもともとCとかC++しかやってなくて、初めて受注したPHPをなぜか入社間もない自分ひとりにアサインさせて、社内には誰もPHP分かる人がいないという状態・・・。そこで会社からPHPの本を5冊渡されて、これ読んでやってくれ!って言われました
ただ、セキュリティ部分で問題があって、最後の1ヶ月はずっと徹夜・泊まり込みでしたね。何日も帰れない状態が続いて、職場にはシェラフと寝巻きを常備して、近くの銭湯に行ったりしてました。そのおかげもあって成長できたとも思っているので、その経験は今となっては感謝してますけどね
まぁ修羅場が無くても成長することはできますからね。無理に修羅場を経験する必要もないと思いますよ(笑)
その会社では、次もまたPHPのWebアプリの開発を1年弱くらいやらせてもらったんですが、そのあとリーマンショックが起きてしまい、社内に仕事がなくなってしまいました。で、しょうがないから常駐先に1ヶ月ほど行ったんですが、内容的にテスト案件だったので、つまらなくてすぐに会社を辞めてしまいました
一度エンジニアから離れた時期
そうですね、具体的には測定員がとってきたデータを元に各種数値を確認して、より良い電波状態にするためには電波塔の角度をこうした方が良いですよ、といった提案をする仕事です。
それを3ヶ月くらい名古屋でやった頃、東京へ異動をしました。そうやって上京してからすぐ、3.11の震災を経験しました
忘れもしない地震のまさにその時、六本木ヒルズの27Fで仕事中でした。もうめちゃくちゃ揺れて、揺れがおさまるまではずっと同じ階にいました。上から順に階段で避難したんですが、高層階だったので階段がしんどかったですね。下に降りた頃には夕方になってました。
店はもうどこも閉まっていて、しばらく探して唯一空いていた中華料理屋で数時間過ごし、夜になっても電車が復旧しないので歩いて帰ることにしました。家まで4〜5時間・・かなりしんどかったです。
その後、計画停電やその他の状況で東京では業務がとても続けられない状況になってしまい、会社命令でまた名古屋に戻りました。でも、その異動をきっかけにこの仕事を見つめ直した時、好きじゃないと思ったので、名古屋に帰ってから1年後くらいに辞めてしまいました
いえ、違います(笑)次は営業をしていました。ただ、かなりあくどい営業会社で、正直グレーゾーンだったんですよ。
めちゃくちゃ儲かっていたようですが・・・会社に警察のガサ入れが入る夢を見たときに、あぁこの仕事しているといつか正夢になるかもなと思って辞めることにしました
もう一度東京でエンジニアに
はい、エンジニアとして返り咲いて、大手ゲーム会社に常駐することになりました。当時はモバゲーとかが黎明期で、ゲーム業界で働いた経験がなくてもPHPさえやってればOK状態だったんです。というか、中には「HTMLって何?」っていう人も採用されてたくらいでした。
そうして1年半くらいそのゲーム会社にいましたが、現場のProjectの区切りに合わせて別の会社に移ることにしました。そこでの言語はPHPのままでしたが、今までのサーバサイドではなくゲームプラットフォームを作ることになりました
そうですね・・自分が飽き性というのもあるので、それからというもの半年から1年単位でいろいろな現場を移ってきました。トータル10案件くらい経験する中で、2回ほどPerl案件に関わることもできました。
初めてのPerlの印象は、クセもあるけどそれほど苦ではなかったです。ただ、PHPの方が書きやすいなと思ったし、Perlは案件の数も少ないし、もうPerlは良いかなと思ってしまいました。まぁプログラムは好みなので、しっくりくる言語はそれぞれ違うと思いますけど
いよいよRubyに初挑戦!
でもまぁPHPをやってたので、paizaで触ったときもRubyは割とすんなりできるなと言う印象でした。そのままRubyをマスターするまでやり込もうということはしませんでした。
それよりPHPの新しいFW(Laravelとか)やインフラ周り(AWSとか)を覚えるほうが好きだったんですよね。だからRuby案件に入るまでに勉強したのは軽く触ったくらいで、独学の時間はPHPに割いていました
新しい言語にはチャレンジしたいと思ったからです。ただ、スキルチェンジする時は基本的に単価が下がることが多いですよね。
でも、単価は変わらずに新しい言語(Ruby)に挑戦できるという話をもらったので、だったらやってみたい!と思いました
ちなみにRuby案件に就業したことで、どんな変化がありましたか?
Rubyと直接関係あるかというと微妙ですが、今の現場でスクラム方式の開発を学べました。(まだ学んでる最中ですが・・)外部からコーチを呼んで本格的に取り組んでいる現場なんですが、このコーチがかなりRailsができる方なので、なんちゃってではなく「本来のRails作法」を教えてもらえています。
今までフリーでやってきた現場では、基本的に自分の部分さえできていれば良いという考えでしたが、スクラム体制下ではカチッとしたルールの元でやるやり方を経験していて、これが窮屈というより結果的にスムーズだなということを知れました。この気付きは今後、他の現場でも活きると思います
Rubyについていろいろ教えてください
続いて本質的な質問なのですが、総合的にRuby案件は満足のいくものでしたか?
はい、とても満足しています。Rubyを知ることができて本当に良かったと思います。
PHPにはいろいろなフレームワークがあって、そのつど覚えなければいけないんですが、Rubyのフレームワークは基本Rails(Ruby on Rails)なので、一つの本流から外れないんですよね。PHPのように流行り廃りを追う必要がない言語というのは今後のことを考えると非常に効率的です。
今はRubyの案件に参画して半年ほどですが、最低でも1年は今の現場にいたいと思っています。というか、しばらくはRubyをやっていきたいですね
うーん、今でもPHPかRubyかと言われれば、PHPのほうが好きです。
PHPって楽なんですよね。型が自由で、あまり意識しなくていいんで。でもその分、グチャッとなりやすいですけど
そうですね。Rubyは・・というかRailsはキチッとしている印象です。
Rubyって、けっこう前から「来るぞ来るぞ・・」と言われ続けていて、まだ爆発的に普及したという感じはしていませんが、このまま一定の需要のなかで続いていく言語だと思います。なんとなくPHPの浸透具合と似ているような気がしますね
では続いて、Rubyが他の言語よりも優れているところ・魅力的なところって何でしょう?
ドキュメントが豊富なところです。Rubyは、やりたいことを調べれば何でも出てきますよ。多分Rubyを作ったのが日本人っていうのが大きそうです。愛国心ではないですけど、やっぱり日本産っていうのは愛着も湧きますよね(笑)
Rubyには最近だとJEMというライブラリの管理機能があって、そこから簡単に機能を持ち込めるのも魅力です。最近のPHPにとってのcomposerがそれにあたるかな・・。でもJEMの方が個人的には使いやすいと思います
本当に良かったです。手持ちスキルとして3言語(PHP・Perl・Ruby)があるのは安心感に繋がりました。案件を探す時、3言語のどれでも良いということだと探しやすいですし。
あと、バッチを作るときにRubyだとやりづらいけど、Perlだと文字列操作がやりやすいのでさくっとPerlで作っちゃおう、みたいな選択肢ができたのが良かったです。適材適所で言語の強みを活かせますね。
何より、Ruby案件に入ってから単価も上がりました。具体的には10万円くらいですかね。6ヶ月という短い期間で評価を頂けました
これはRubyに限りませんが、とにかく勉強すること!今の現場に参画してからというもの、土日も含めて毎日2時間以上は勉強しています。というか土日は2時間どころか、もっと勉強してました。
先ほどRubyに携わって単価が上がったと言いましたが、扱える言語が増えることだけじゃなく、インフラ周りにも詳しくなってくると単価に影響しやすいと思います。
扱える言語を増やすにも、インフラを触らせてもらえるようになるためにも、フリーランスはやっぱり自己学習しか無いです。正社員ではないので現場で誰かから教えてもらえることって基本ないじゃないですか。だから自宅でAWS使ってみたりとか用語を抑えるだけでも第一歩としてやるべきかなと。
そうやってスキルセットが複層化したときに、単価も上がっていきます。だからRubyだけやってる人というのであれば、単価が上がるのにも上限があります
ということで、長らくインタビューにお付き合いいただきましたが、このへんで本日は終了となります。どうもありがとうございました!
↓さっそうと帰っていくFさん。
案件量が豊富なアルマサーチ
最後に、アルマサーチのご紹介!
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