【VB.NETのフリーランス求人・案件情報】C#との違いや人気開発案件をご紹介
18/01/14 18:57:16 19/05/04 21:19:14
目次
VB.NETの案件情報【随時更新】
Visual Basic .NETとは?
マイクロソフト社の.NET戦略によって、個人の開発者や業務用のアプリケーションなど幅広く利用されていたVisual Basic(以下、「VB」。その後継の言語としてとして登場したVisual Basic .NET(以降、「VB.NET」)は、その簡潔さから業務系アプリケーションの開発で今日までに渡って広く使われています。
ここでは、そんなVB.NETについて解説していきます。
VB.NETとは?特徴は?
VB.NETとは
VB.NETは、マイクロソフト社が開発した統合開発環境「Visual Basic .NET」の略称で、なおかつその統合開発環境で採用したプログラミング言語を指します。
このVB.NETは、.NET Frameworkの一環として、これまでのVBから基本的な言語仕様に関わるレベルの大きな変更がなされており、従来のVBランタイムから、.NET Framework上で動くように変更、本格的なオブジェクト指向プログラミングの導入など、多岐にわたる変更が行われました。
当初は有償の統合開発環境しかありませんでしたが、Visual Studio 2005以降では無償の統合開発環境として、機能制限版にあたるExpress版が、2013以降では個人開発者やオープンソース開発など特定の用途限定でProfessional版相当の機能が使えるCommunity版が登場したことにより、個人の開発者であれば導入の敷居も低くなっています。
なお、マイクロソフト社においては、Visual Studio 2005以降、このVB.NETを「Visual Basic」として扱っていますが、ここでは言語の連続性から「Visual Basic .NET」および「VB.NET」とします。
VB.NETの特徴
VB.NETでは、以下のような特徴を持っています。
英語に近い記述
VB.NETは、その前身にあたるVBの特徴を引き継いでいて、C#やJavaなどの言語と比較すると、コードの見栄えはやや英語に近いものとなっています。
この特徴により、VB.NETはプログラミング初心者でも比較的習得しやすいプログラミング言語として扱われています。
.NET Framework上で動作する
VB.NETはその名の通り、.NET Framework上で動作することが前提となっています。
このシステムによって、VB.NETのコードは中間言語(Common Intermediate Language)にコンパイルされ、実行時は共通言語基盤(Common Language Interface)を通じてネイティブコードに変換、処理されるという形式となっています。
これによって、従来のVBではしばしば問題となっていた動作速度の遅さが、C#をはじめとした他の.NET Framework上で動作する言語に遜色ないほどにまで改善されたと言われています。
この特徴もあり、C#をはじめとした、.NET Frameworkの資産もほぼ完全に使うことができるようになっています。
完全なオブジェクト指向
従来のVBでも、VB6.0の時点では部分的にオブジェクト指向プログラミングに近いコードを書くことができましたが、完全なものではなかったため、複雑なプログラムを開発する上では障害になることがありました。
それに対し、VB.NETでは完全なオブジェクト指向プログラミング言語となっているため、その概念に即したシステム開発が容易にできるようになりました。
VB.NETのメリット・デメリット
VB.NETのメリット
VB.NETでは以下のようなメリットを持っています。
プログラミング初心者にとってわかりやすい
VB.NETはその英語に近い文法から、プログラミング初心者にとっては習得わかりやすいと言われています。例えば、変数や関数の定義は以下のようになっています。
vbnet
Dim foo As Integer = 10 ‘ 変数の宣言Function bar(name As String) As String ‘ 関数の宣言
一方、C#では以下のようになります。
cs
int foo = 10; // 変数の宣言string bar(string name) { … } // 関数の宣言
C#やJavaをはじめとした多くのプログラミング言語に慣れ親しんだエンジニアであれば後者の方が簡潔にかけるのですが、そうではない場合、戸惑いやすい部分があり、前者の方がわかりやすいとされています。
機能が豊富
その初心者にとってわかりやすい言語である一方で、.NET Framework上で動作するという仕様上、扱える機能はC#とほぼ変わりません。
したがって、プログラミング初心者でも扱いやすいと言われているVB.NETをもまた、高度な処理を使えるという特徴から、大規模なアプリケーションにおいてもしばしば使われています。
このことから、ポテンシャルという点では、C#と決して勝るとも劣らないほどの実力を持っていると言えます。
VB.NETのデメリット
一方で、VB.NETでは以下のようなデメリットも持ち合わせています。
C#より格下として扱われている傾向がある
.NET Frameworkをベースにしていること、多くの機能がC#と共通のものになっているという性質上、VB.NETはC#より格下とみなされている傾向にあります。
これは、その前身となったVBが初心者でも扱いやすいプログラミング言語として親しまれたということが背景としてあります。
このため、VB.NETとC#のどちらでも実現できる案件となった場合、VB.NETという指定がない場合はかなり不利になるものと考えられます。
とはいえ、機能・性能面においては、決してC#と遜色ない言語であるため、偏見で語るのはあまり適切とはいえないでしょう。
かなりマイクロソフトに依存している
例えば、C#では積極的に進められている互換環境に当たるMono/Xamarin Frameworkおよびそれを採用したUnityなど、クロスプラットフォームにおいては、もっぱらC#をサポートしていて、VB.NETでは使えない場合があるなど、サポートが遅れている傾向が強い状態です。
このため、Windowsプラットフォーム以外の開発にはほとんど対応できないと考えた方が良いでしょう。
統合開発環境が高コスト
多くの場合、VB.NETではVisual Studioを使って開発を行いますが、商業利用をする際はコストがかなり高くつきます。
無償版であるVisual Studio Communityは、個人での開発、または学習用途、オープンソースでの開発などの条件下で無償で利用可能というものであるため、それ以外の場合はProfessionalまたはEnterpriseが必要になります。
Professionalのリテール版でも5万円以上するため、個人での開発者が購入するのはなかなか難しいところがあります。
VB.NETはどの分野で使われているのか
VB.NETはどの分野で使われているのでしょうか?ここではそんな疑問について書いていきます。
VB.NETは業務系システムで使われる傾向にあります。特に金融系システムで使われる傾向にあります。
業務系システムにおいては、ウェブアプリ開発やスマートフォンアプリ開発と比較して新規技術よりも実績を重視する傾向が強く、既存のシステムを保守・改修していくという方向でしばしば使われています。
今後も業務系のシステムを中心に、VB.NETは当面の間、一定の需要があるものと考えられます。
VB.NETの学習方法
VB.NETはC#と比較すると、そこまで注目されているわけではないということもあり、C#と比較するとやや情報量が少ない傾向があるようです。
個人的には、すでにC#を習得している場合を除けば、対応分野の広さからC#をメインに学習しつつ、必要に応じてVB.NETではどういう書き方をするのか?といったやり方で学習していく方が望ましいでしょう。
さて、その上で、VB.NETを学習する場合、まずはVisual Studioをインストールして、使いこなすということが重要になるものと考えられます。
Visual Studioは、[Visual Studioのダウンロードページ](https://www.visualstudio.com/ja/downloads/)からダウンロードできます。Visual Studioは、WindowsおよびmacOSで利用可能です。もし個人で利用するのであれば、Visual Studio Communityを選択すれば良いでしょう。
ダウンロードが完了したら、インストーラーを起動、ウィザードの指示に従ってインストールすれば、Visual Studioが利用できるようになります。
なお、VB.NETの入門には[Visual Basic のガイド](https://docs.microsoft.com/ja-jp/dotnet/visual-basic/)が参考になるものと考えられます。必要に応じて[C# のガイド](https://docs.microsoft.com/ja-jp/dotnet/csharp/)も参照するとより良いでしょう。
VB.NETと他の言語の比較
VB.NETとC#
本エントリーではここまでにおいてしばしばVB.NETとC#を比較するような記述を行なっていましたが、ここでもう一度触れてみましょう。
VB.NETもC#もいずれも.NET Framework上で動くプログラミング言語ということもあり、多くの面で共通しているといえます。
一方で、記述においては、VB.NETとC#は全く別のものとなっており、従来のVBに近い文法となっているVB.NETに対し、C#においては、C/C++やJavaに近いものとなっています。
また、対応分野においては、クロスプラットフォームへの進出を果たしているC#と比較すると、VB.NETはそれらの方面へのサポートが遅れており、もっぱらWindows上で動くシステムが中心となっており、案件においても業務用システムからスマートフォンアプリ、ゲームなど広く対応できるようになりつつあるC#と比較し、VB.NETは業務系システムに特化している状態にあります。
VB.NETとVBとVBA
本エントリーではVB.NETとVBを別の言語として扱っていました。
ここではそれについておさらいしていきましょう。その他、VBA(Visual Basic for Application)についても比較していきましょう。
VB.NET(Visual Basic .NET)は、後述のVB(Visual Basic)をもとに、.NET Frameworkへの対応や完全なオブジェクト指向プログラミングへの対応など、大きな変更を行ったプログラミング言語に当たります。
そのコードでコンパイルされたコードは、.NET Framework上で動作します。
VB(Visual Basic)は、前述のVB.NETの元となったプログラミング言語で、Visual Basic 6.0まではこのVBが導入されていました。VBは、QuickBASICを拡張して、プログラミング初心者でも高度なGUIアプリを開発できる統合開発環境およびその言語として発展していきました。
今日ではVB.NETへの移行によりVB向けの統合開発環境は提供されていませんが、互換性の低さによる移行の難しさもあって、VBで開発されたアプリケーションの動作サポートが行われている状態です。
VBA(Visual Basic for Applications)は、上記のVBをMicrosoft Office用に組み込んだ統合開発環境で、主にマクロなどの処理に使われています。
VBAはとりわけExcelやAccessなどの定型業務などを効率よく行うためのドキュメント内のツールとして使われています。こちらはVBの派生で、VB.NETとの互換性はありません。
VB.NETの将来性
VB.NETは業務系システムを中心に利用されていますが、C#と比較するとその将来性は明るいとはいえないと言われています。
というのは、VB.NETで出来ることのほぼ全てがC#でも出来ること、.NET Frameworkの互換環境のサポートにおいてもC#が優先されていて、VB.NETは遅れている傾向にあるということがその理由として挙げられます。
一方で、業務用システムでは既存のシステムを改修する形で開発が続けられる傾向にあることもあり、VB.NETの遺産も多く残されていることもあり、その需要は当面の間続くことが見込まれるでしょう。
将来性が明るいとはいえないということもあり、エンジニアがVB.NETに対して積極的ではないとのことで、エンジニアの数が不足する可能性もあり、VB.NETを扱えるエンジニアが重宝される可能性はあります。
Visual Basicをもとに.NET Frameworkに対応させるべく大規模な仕様変更が行われる形で登場したVisual Basic .NET、それは主に業務用途で利用されるということもあり、C#と比べると表に出ることが少ないようです。また、そのために注目されることも少なく、将来性で危ういという指摘は少なくありません。
一方で、VB.NETの需要は当面の間続くことが見込まれることもあり、それを扱えるエンジニアが重宝されるようになるという可能性はあります。
このため、C#をメインに扱っているエンジニア、あるいはC#を学習しているのであれば、VB.NETも視野に入れてみてはいかがでしょうか?
VB.NETの求人案件の単価相場(単位:万円)
実際VB.NETの技術者はどのくらいの単価で現場へ常駐しているのでしょうか?以下、現在のアルマサーチが取り扱う案件の単価相場をまとめてみました。
いかがでしょうか。右肩上がりになっていることが分かると思います。
ちなみに単価を決める一番の要素はスキルなのですが、年数が短くとも高単価の方など、必ずしもこの表に当てはまらない方もいらっしゃいます。
ですが、一般的には実務経験=スキルと判断される採用担当者が多く、市場的にも実務経験と単価の相関性は非常に高いです。アルマサーチでは、経験年数に見合った高単価案件を多数とりそろえています。
実務未経験者
25万円程度 /月
実務経験半年
30万円程度 /月
実務経験1年
40万円程度 /月
実務経験2年
50万円程度 /月
実務経験3年
60万円程度 /月
実務経験4年間以上
65万円以上 /月
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