腱鞘炎?SEさん必見のパソコン時の手の痛みの防止策と対処法
18/07/15 14:58:29 19/05/15 16:45:19
SEさんのお仕事は、パソコンによる作業が多いですよね。一日中、キーボードを打ち続けたり、マウスのクリックを繰り返したり。そんな時、手首や指に痛みが走って、仕事しづらくなることはありませんか?
これってもしや腱鞘炎?長時間のパソコン作業による手の痛みに気づいたら、そのまま放置せず、早めの処置を心がけましょう。普段から気をつけて、ストレッチなどで予防につとめるのも効果がありますよ。
今回の記事では、パソコン作業時の腱鞘炎が起こる原因と、防止策や対処法についても、詳しくご説明していきます。
目次
腱鞘炎はSEさんの職業病?
元々、よく手を使う仕事の人が腱鞘炎になりやすいとされてきました。楽器の演奏や、器具を使うスポーツなども、腱鞘炎が起こるリスクが高めです。
ITの普及により、パソコンを長時間使う職業で、腱鞘炎が大きな問題となっています。IT系やWeb系の職場では、1日に7時間以上もパソコンの前に座っている人が少なくありません。
SEさんがなりやすいのは、「パソコン腱鞘炎」と「マウス腱鞘炎」です。最近では、スマホやタブレットの使いすぎによる腱鞘炎の割合も、増えてきています。
その他、SEさんがなりやすい症状には、「ドライアイ」や「座骨神経痛」が挙げられます。そちらも簡単にご紹介しておきます。
ドライアイ
ドライアイは、長時間ディスプレイを見続けることにより、目が乾燥して起こります。物が見づらくなったり、目が疲れやすくなったりします。ディスプレイを見る時には、ブルーライトを軽減する専用メガネがオススメです。また、定期的に目薬を点眼して保湿を怠らないようにしましょう。
坐骨神経痛
座りっぱなしで長時間のパソコン作業をしていると、坐骨神経痛が起こりやすくなります。一定時間ごとに休憩を取り、ストレッチをすることで予防できます。オフィスや街中では、できるだけエレベーターを使わず、階段移動を増やすのもいいでしょう。
腱鞘炎とは?
腱鞘炎とは、腱鞘(けんしょう)が炎症を起こして痛むことをいいます。
腱鞘とは、手や足の腱を包んでいる部分のことです。滑液を含む筒状になっており、関節や指の動きをなめらかにする役割を果たしています。
たとえば、手の指を動かす時には、腱が腱鞘の中を滑るように移動することで、指を曲げたり伸ばしたりできるのです。
同じ運動を繰り返したり、長時間に渡って関節を動かし続けると、腱鞘に負担がかかります。腱と腱鞘がこすれ合って摩擦が起き、炎症の原因となってしまいます。
炎症が起きると、指や手首など、関節を動かした時に痛みが出ます。また、ある特定の動作をする時に、関節が動かしにくくなったりします。悪化すると、激痛やしびれを引き起こすこともあるので、要注意です。
腱鞘炎を防ぐには?オススメの防止策3つ
ここからは、腱鞘炎の予防に役立つアイデアをご紹介します。
休憩を取りながら作業する
腱鞘炎が起きてしまう主な原因は、次の2点です。
同じ動きを繰り返すこと
何度も同じ動きをすることで、腱鞘の同じ箇所に負担がかかり、炎症が起こるリスクが高まってしまいます。つまり、腱鞘炎を防ぐためには、「同じ動きを繰り返さない」ことがポイントです。
休みなしで長時間、動かし続けること
手指を長時間使い続けることも、腱鞘を痛めつける元になります。筋肉や腱がこわばったままの状態が長く続くため、腱鞘にも負担が大きくなるのです。一定時間作業したら、必ず手指を休ませるようにしましょう。
腱鞘炎を防ぐには、休憩を取りながらの作業がオススメです。PCやアプリで作業タイマーを仕掛けて起き、1時間ごとに休憩する方法はどうでしょうか?
パソコン作業環境を整える
休憩を多めに取るのが1番いいのですが、納期が迫っている時など、どうしても作業を止められない状況もありますよね。
そんな場合は、できるだけ楽に作業ができるよう、パソコン周りの環境を整えることをオススメします。
マウスやキーボードは使いやすい物を選びましょう。また、無理な姿勢でパソコンに向かっていませんか?デスクの高さやディスプレイの方向も、身体に負担をかけずに作業できるよう、こまめな調節を忘れずに。
それから、マウスのように利き手だけで作業する機器は、片方の手にばかり負荷を与えるので、注意が必要です。長時間のマウスでの作業は、腱鞘炎の元凶になりかねません。体のバランスにも偏りが出て疲れやすくなります。
できるだけマウス操作を減らすために、トラックパッドを使ったり、ショートカットキーを覚えてどんどん活用するのもいいですね。
腱鞘炎予防の便利グッズを使う
キーボード作業が多い場合、パソコン作業用のアームレストやリストレストがオススメです。
マウスとマウスパッドも、使いやすい組み合わせにすると手首への負担が軽くなります。また、ワイヤレスマウスにしたら操作が楽になり、腱鞘炎が改善したという口コミもあります。リストレスト付きマウスパッドを使ってみるのもいいですね。
人気の高い定番商品を、いくつかご紹介します。
低反発ウレタンのリストレストで、手首を優しく保護してくれます。ウレタン部分が手首を包み込んで、反発する時に弾まないのが特徴です。
ゆっくりと沈み込み、ジワジワと戻るので、手首の重さが分散され負担が軽くなります。
エレコム製のリストレスト一体型のマウスパッドも、コストパフォーマンスの高い人気商品です。ソフトの方が売れていますが、ハードタイプもマウスの滑りが良いと高評価です。ボールマウスだけでなく、光学式マウスにも対応しています。
他にも多くの商品が市販されているので、オフィスや自宅など、用途に合わせて選ぶことができます。値段も1000円程度から5000円以上するものまで、いろいろなタイプが出ています。
それから、腱鞘炎予防のため、関節を保護するサポーターを付けておくのも効果が高いですよ。
腱鞘炎になってしまった時は?オススメの対処法3つ
ひょっとして腱鞘炎かも?と、痛みや違和感に気づいたら、手や指の使いすぎは避けましょう。症状がひどくなると簡単には治りにくくなり、痛みが慢性化したり長期化するおそれもあります。
腱鞘炎が悪化しないよう、早めの対処を心がけましょう。オススメの対処法を3つ、ご紹介します。
ストレッチをしてこわばりをほぐす
手や指など一部の痛みでも、実は、体全体の歪みから腱鞘炎が起こりやすくなることもあります。パソコン作業中は、疲れてきたらストレッチをしたり、時々は椅子から立ち上がって、全身をほぐすようにしましょう。
体を動かす時、不自然な姿勢になっていないか、無理な力をかけていないかを意識しておくと、痛みが出てくる前に予防できます。
サポーターを付けておく
痛みが元で作業ペースが落ちたり、日常生活に支障があるようなら、気になる箇所にサポーターを付けるといいでしょう。腱鞘炎用の手首サポーターや関節サポーターが市販されています。色が目立たないタイプや、磁気が出るタイプもあります。
病院を受診する
つらい痛みは我慢せず、長引く前に、整形外科や整骨院を受診してはどうでしょうか。湿布や痛み止めを処方してもらえます。重症化した場合、手術を勧められるケースもあります。民間療法やセルフケアに頼るだけでなく、専門的な治療を受けられるので安心です。
整骨院では、腱鞘炎ではなく捻挫などの症状名で、保険適用になる場合もあります。ぜひ、受診前に確認しておきましょう。
まとめ
パソコンによる腱鞘炎の原因と、対処法や予防策について、いかがでしたか?
最初は軽い痛みや違和感でも、放っておくと悪化してしまうこともあります。普段から作業環境を整え、強い痛みが起きる前に、早めの対策を取っておきたいですね。
人気記事