サーバー?フロント?世界に何種類のエンジニアが生息しているか数えてみた!

18/09/02 13:44:10     18/09/02 14:08:09

エンジニアの種類はいろいろ

ひとことにエンジニアと言ってもその種類は数多く、またカテゴライズの仕方によって種類数が変わります。

そこでこのページでは、IT業界のエンジニアに絞り、なおかつもっともスタンダードと思われるカウント方法でエンジニアの種類を数えてみました。

全部で11種類!

先に結論ですが、このページではエンジニアの種類を11種類としました。区分の仕方としては、もっとも一般的なカテゴライズ、かつなるべく重複しない方法としています。

たとえばフルスタックエンジニア(なんでもできるエンジニア)、テストエンジニア、などは他の種類のエンジニアと仕事の範囲が重複し、なおかつ他の呼び名の方が一般的です。

そのため、業務範囲が重複するエンジニアが複数存在する場合そのなかでもっとも一般的で知名度の高い呼び名を選択しています。

それでは各エンジニアについて紹介していきます。

エンジニアの種類①システムエンジニア

システムエンジニアはIT業界でもっとも求人が多く、IT業界の王道職種と言えます。仕事の内容は要件定義~テストまで幅広いですが、プログラマーに比べると要件定義や設計といった上流工程を担う割合が多くなります。

実際の開発現場ではプログラマーとの境界線は曖昧でシステムエンジニアがテスト工程を行っている場合も多いのですが、一応定義上はシステムエンジニアはプログラマーよりも上流工程を担う役職です。

そのため、プログラマーから仕事を初めてシステムエンジニアにキャリアアップしていくことが多いです。とは言っても上記の通りプログラマーとシステムエンジニアの境界は曖昧なので、あくまで定義として知っておくと良いでしょう。

エンジニアの種類②プログラマー

プログラマーはプログラミングとテスト工程を担うのが一般的です。しかし開発現場によってはプログラマーが詳細設計だけでなく基本設計まで行うことも多く、場合によっては要件定義にも参加します。

プログラマーはシステムエンジニアよりも下流工程を担当するものですが、実際にその通りになっているとは限らないので、あくまでも概念的なものです。

エンジニアの種類③インフラエンジニア

インフラエンジニアとは、サーバーやネットワークといったシステム開発の基盤を構築、運用するエンジニアです。IT業界における縁の下の力持ちと言えるでしょう。システムエンジニアやプログラマーはソフトウェアにしか触れる機会がないのに対し、インフラエンジニアはソフトだけでなくハードウェアにも触れることが多いです。

そのため、機械いじりが好きな人からするとインフラエンジニアは面白いかもしれません。しかし最近はクラウド化等が進みインフラエンジニアもソフトウェアで管理することが多くなっています。

今はまだハードウェアを管理する作業も多いですが、今後クラウド化がより一層進めばソフトウェアでの管理がメイン業務になると思われます。ハードウェアの学習ももちろん必要ですが、コマンドなどソフトウェアの使い方を覚えると仕事があります。

インフラエンジニア

エンジニアの種類④ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、インフラエンジニアのなかのネットワークを担当するエンジニアです。インフラエンジニアと明確に区別されることもありますが、インフラエンジニアの一つがネットワークエンジニアと考えるとわかりやすいです。

ネットワークエンジニアはネットワークの構築、運用を行いますが、詳細なルールは開発現場によって異なります。ネットワークの知識はもちろんセキュリティの概念が最重要で、機能に応じてどこまでネットワーク接続を行うかなどルール策定も行います。

ネットワークは機能していて当たり前、セキュリティが万全なのが当たり前、開発に制限が掛かるルールは作らずに十分なセキュリティを担保しなければならない、などネットワークエンジニアは完璧を求められることが多いので大変です。

エンジニアの種類⑤セールスエンジニア

セールスエンジニアとは、IT業界における営業マンです。IT営業職とセールスエンジニアを別の役職として設定することもありますが、違いとしてはセールスエンジニアはより技術的な知識をベースに営業活動を行います。

IT営業の種類によってはあまりIT知識がいらないものもありますが、セールスエンジニアに関してはIT知識が必須です。営業する相手は法人のシステム担当者がほとんどで、システムのロジック単位の話になるケースもあります。

つまり、セールスエンジニアは要件定義や基本設計だけでなく、詳細設計、プログラミングといった下流工程の知識も不可欠です。開発全般における知識を基に営業活動を行います。

エンジニアの種類⑥Webエンジニア

Webエンジニアとは、Web系のシステム開発に携わるエンジニア、もしくはWeb業界に在籍するエンジニアを指します。SIerでWebシステムを開発しているエンジニアのことをWebエンジニアと呼ぶ場合もありますが、一般的にはWeb業界に在籍しているエンジニアをWebエンジニアとするケースが多いです。

SIerでもWeb開発はもちろん行いますが、ややこしいのでWeb系企業のエンジニアをWebエンジニアと呼ぶ場合が多く、そのように認識しておくと良いでしょう。

Webエンジニア

エンジニアの種類⑦サーバーエンジニア

サーバーエンジニアはインフラエンジニアのなかでサーバーを担当しているエンジニアです。ネットワークエンジニアと区分されることもあれば、サーバーエンジニアとネットワークエンジニアをまとめてインフラエンジニアとされる場合もあります。

サーバーエンジニアはプロジェクトの基盤を支える役割を担い、サーバーの物理的な管理からソフトウェアの導入も行います。システムエンジニアやプログラマーほどプログラミングスキルはなくても良いのですが、コマンド入力の機会は多いです。

そのため、OSに関わらずコマンドの知識があると役立ちます。

エンジニアの種類⑧フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアは、Web開発においてクライアント側の実装を担当するエンジニアのことです。Webシステムにパソコンからアクセスする際には必ずクライアントサイドとサーバーサイドが表裏一体になっていますが、エンジニアはクライアントサイドとサーバーサイドで分かれています。

より具体的には、HTML、CSS、JavaScript、PHPなどを使用して実装することが多いです。

マークアップエンジニア

エンジニアの種類⑨マークアップエンジニア

マークアップエンジニアはフロントエンドエンジニアの見習いのようなものです。内部のロジックには関与せず、HTMLとCSSで表面的な実装を行うのが主な仕事になります。

なので、ずっとマークアップエンジニアの仕事を行うわけではなく、一定の経験を積んでフロントエンドエンジニアに進化するイメージになります。

エンジニアの種類⑩データベースエンジニア

データベースエンジニアは、その名の通りデータベースを担当するエンジニアです。データベースの設計、構築スキル、SQLの知識が必要になります。かなり大まかに言うとデータベースを作って値を入れたり出したり変更したりするので、ミスなく作業するマメさが求められます。

プログラミングに比べると地味で、インフラエンジニアのように物理層に関与するわけでもありません。個人的にはデータベース回りの作業はあまり好きではないのですが、好きな人もいるようです。

エンジニアの種類⑪制御・組み込みエンジニア

制御・組み込みエンジニアは家電などの内部に入っているチップのプログラミングを行うエンジニアです。家電はロジックがシンプルなのであまり募集がありませんが、パチンコ台のように演出が頻繁に変わる組み込みエンジニアの募集はよく見かけます。

言語的には、C言語を扱うことが多いです。パチンコ台の場合基盤の処理はアセンブリですが、演出はC言語やC♯で組まれていることが多いようです。機密事項なのでパチンコ台を担当しているエンジニアが外部に情報を漏らすことはありませんが、パチンコ台の組み込みエンジニアになれば何か有益な情報が手に入るかもしれません。

もちろんパチンコ台やスロット台の内部ロジックがわかったところで台選びや辞め時の参考程度にしかならないのかもしれませんが、何も知らずにパチンコ台やスロット台にお金を入れるよりは良いのではないでしょうか。

実際私もそのように考えてパチンコ台の組み込みエンジニアになろうとしたことがありますが、C言語の経験が足りずに諦めました。

エンジニアになる人

エンジニアに適性がある人とは

エンジニアの作業には以下のような特徴があります。

  • 技術の勉強をして知識習得する必要がある。
  • 緻密な作業をコツコツ行う必要がある。
  • バグにも忍耐強く対処しなければならない。
  • プログラミングだけでなくドキュメントもミスなく正確に作成する。
  • クライアントやメンバーと意思疎通を図る必要がある。

以上のように、技術の勉強を継続し、仕事はミスなくコツコツ行う必要があります。

コミュニケーションやドキュメント作成に関してはエンジニア以外の仕事でも求められるものなので、エンジニアならではの要件としてはやはり勉強を続けなければならないことと、作業が緻密でコツコツやらなければならないことでしょう。

勉強にしても仕事にしてもとにかくパソコンに向かって考える時間が長いので、それが苦痛だとエンジニアは務まりません。基本的なことですが、じっと机に向かって考えることができない、そもそも頭を使うのが嫌だ、といった状況だとエンジニア以外の仕事を選んだ方が良いと言えます。

逆に、パソコンに向かってコツコツ考えて作業するのが得意、好きな人はエンジニアに向いています。現状のスキルよりも勉強や作業をコツコツ継続する能力の方が重要で、それがあればスキルは自ずとついてきます。

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