VB.netがわからない?VB.net とVBの違い
19/02/17 20:38:49 19/04/08 11:34:20
VBとVB.netの違いは何か、というのは度々話題になる疑問です。
また、これに加えてVBAやVBScriptも混同されがちな概念でしょう。そこでこのページでは、VBとVB.netの違いを中心に、VBAとVBScriptについても説明していきます。
目次
VBとVB.netの違い
まずはVBとVB.netの違いですが、これはバージョンの違いです。すべてのバージョンを覚える必要はまったくないのですが、以下に詳細なバージョンを挙げておきます。
- Visual Basic 1.0
- Visual Basic for MS-DOS 1.0
- Visual Basic 2.0 2.0 2.0
- Visual Basic 3.0 3.0 3.0
- Visual Basic 4.0 4.0 4.0
- Visual Basic 5.0 CCE 5.0
- Visual Basic 5.0 5.0 5.0
- Visual Basic 6.0 6.0 6.0
- Visual Basic .NET
- Visual Basic .NET 2003
- Visual Basic 2005
- Visual Basic 2008
- Visual Basic 2010
- Visual Basic 2012
- Visual Basic 2013
- Visual Basic 2015
Visual Basicの製品を時系列で書いたのですが、「.NET」が付いているものとそうでないものがあることに気付くかと思います。いきさつを説明すると、最初はVisual Basicのシリーズで展開されており、そのため略称はVBでした。
長らくVB時代が続いたのですが、2005年に使用が大幅に変更され、「Visual Basic .NET」が誕生しました。その次のバージョンでも「.NET」が付いているのですが、その後のバージョンでは「.NET」が外されています。
つまり、VB → VB.net → VBという形で略称がもとに戻っています。仕様自体は2005年に大幅変更した「Visual Basic .NET」が引き継がれているのですが、略称だけがもとに戻されました。
なぜ戻ったのかは定かではありませんが、おそらく単純に冗長だと感じたのでしょう。またそもそもなぜ「.NET」が付けられたのかというと、「.NET Framework」に対応したからだと思います。
以降のバージョンもすべて「.NET Framework」には対応しているのですが、名前は冗長だからもとの感じに戻して「.NET」は外そう、といった感じかもしれません。そこまで深く考えるほどのことでもないので、とりあえず略称の変遷や機能面での変遷をざっくりと把握しておくと良いでしょう。
機能的には一貫して進化していますが、名称だけ「.NET」を外してもとに戻しました。
VBAやVBScriptはどう違う?
VB、VB.netと並んで混同されがちなのがVBAとVBScriptです。まずVBAについてはVisual Basic for Applicationsの略で、Microsoft社のOfficeシリーズ(ExcelやWord、Access等)で実行できるプログラミング言語になります。
特定のソフト内でのみ動くプログラムなので、用途としては非常に限定的です。しかし特にExcelではVBAが使用されることは多く、事務職の業務効率化などで使用されることも多いです。
現状であれば、VBやVB.netよりもむしろVBAの方がニーズは大きいと言っても過言ではないでしょう。今からVBやVB.netであえてシステム開発を行うケースは稀ですが、VBAの場合Officeシリーズという絶対的な環境があるので、廃れることがありません。
他の言語に取って代わられることがないので、VB系の言語を学習したいのであればVBAはおすすめできます。またExcelの簡易的なシステムなどは需要が大きいため、意外と仕事もあります。
次にVBScriptについてですが、これはMicrosoft Visual Basic Scripting Editionの略です。イメージとしては、JavaとJavaScriptのような関係です。マイクロソフトが開発した言語なのでVBと名前が似ていますが、言語仕様としてはまったくの別物になります。
VB系列の言語の需要の違い
上で少し触れましたが、VBAについては引き続き需要は大きいと考えられます。少なくともOffice製品が健在なうちはVBAの需要がなくなるとは考えにくいでしょう。最近はオフィス製品の代替品が増えているためそちらが使われることも多いですが、特に企業文書などはすぐに別のソフトに変更するのが難しいです。
官公庁ではいまだに一太郎を使用しているくらい規模の大きい組織では文書を扱うソフトを変えるのが大変なので、ExcelやWordを使用している企業もすぐに別のソフトに変えるわけではありません。
VB系列でプログラミングの勉強をするのであれば、現状VBAが一番役立つ可能性が高いと言えそうです。一方で、VBやVB.netについては今後それほど需要が伸びるとは考えにくいです。
新しくVBやVB.netでシステムが作られることはあまりないため、今あるシステムの保守や改修案件にとどまるでしょう。ただしこのような案件にも参入価値はあり、またVB、VB.netのスキルを身に付ければ他のプログラミング言語にも応用が利きます。
Windowsで稼働している業務システムなどは今でもあり、手軽に開発できる点はメリットです。VBはWindowsのパソコンであれば簡単に開発に着手できるので、環境構築などが面倒な方がプログラミングの勉強をするには意外とちょうど良い言語です。
OSに依存する点はデメリットですが、裏を返せば環境構築や開発が簡単というメリットにもなります。特に個人でプログラミングの勉強をする際にはOSに依存していてもあまり問題なく、プログラミング初心者であれば手軽さが大きなメリットです。
VBAに比べるとVB、VB.netの需要は縮小傾向にありますが、まだまだ使える案件もあり、手軽に勉強できるメリットもあるということでした。
募集要項にはVB.netと書かれていることが多い
上で説明した通り、VB → VB.net → VBと略称が変遷していると説明しました。しかし、募集要項ではVB.netと書かれていることが多いです。今主流の略称がVBであれば本来VBと記載した募集が多いはずなのですが、実態としてはVB.netと記載されています。
その理由は、「.NET Framework」に対応していることをパッと見でわかりやすくするためでしょう。「.net」と書かれていればフレームワークまですぐにわかるので、そういった表記になっているかと思います。
略称がいろいろ変遷して、なおかつ状況に応じて自由にVB、VB.netと呼ばれているイメージなので、もはや区別する意味するないでしょう。VBAとVBScriptは別の言語なので区別する必要がありますが、VBとVB.netは単なるバージョンの違いで、なおかつ同じバージョンであっても人によってVBと読んだりVB.netと呼んだりします。
実際に案件に着手する際にはバージョンを気にする必要がありますが、VB、VB.netという略称だけでは人によって呼び方がまちまちなのでバージョンを判断できません。なので略称だけで判断せず、バージョンを把握する必要がある場合は詳細をチェックするようにすると良いです。
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