初心者でも10分で理解出来るphpとhtmlの違い徹底解説
19/05/11 23:51:53 19/06/02 13:25:57
これからプログラミングの勉強を始めようと思っている方や、すでに少し学習が進んだ方のなかには、「どのプログラミング言語が人気なんだろう?」「どれを勉強すればいいのかな?」といった疑問を持たれている方もいるかもしれません。
特にネットなどで需要の多いプログラミング言語や初心者でも学習しやすいプログラミング言語を探すと、PHP、HTML、CSS、JavaScriptなどが紹介されます。
しかしよくわからないうちにいろいろ紹介されても、「どう違うの?」となります。そこでこのページでは、初心者でも取っつきやすい言語として人気の高いPHPとHTMLの違いについて解説していきます。
PHPとは
PHPはHypertext Preprocessorの略です。PHPなのでPから始まりそうな感じがしますが、独特な取り方でPHPとなっているようです。まあこれは覚えなくても問題ありません。
PHPにできることは幅広いのですが、主にWebページの動的表示、サーバーサイドの処理の実装などに使われます。まずWebページの動的表示についてですが、動的というのはたとえばどこかのWebページやSNSにアクセスした際に、毎回ページの内容が変わっていくようなイメージです。
たとえばSNSだと投稿があるたびにページの内容が変わります。サーバーサイドとは、普段私たちがインターネットでサービスを利用する際に、裏側で動いている大規模なコンピューターをイメージするとわかりやすいです。
インターネットというのは世界中のどこかにあるサーバーをつないだもので、そこに私たちはパソコンやスマホでアクセスしています。つまり、インターネットでWebページを見るということは、世界中のどこかのサーバーにアクセスしているということなのです。
インターネットをイメージする際にページや情報が宙に浮いている、空気中に存在する、といったイメージを持たれている方もいるかもしれません。しかし現実には、Webサイトもそこに書かれている情報もすべて物理的なサーバーコンピューターの中にあるのです。
ちなみにクラウド化などは物理的なコンピューターの領域を分割し、あたかも複数のコンピューターが存在するかのように見せていることから仮想化、クラウド化、と呼ばれています。
ややこしいので詳細は割愛しますが、インターネットもクラウドも仮想化もすべての土台は物理的なサーバーコンピューターだということですね。そして、PHPはこのサーバー側の処理と、クライアント端末(パソコンやスマホなど)の両方の実装ができる便利なプログラミング言語です。
ただしメインの重い処理というよりは、クライアント、サーバーそれぞれの末端の軽めの処理の実装に使われることが多いです。まとめると、PHPは比較的軽い処理に強くて、クライアントもサーバーも実装できる便利な言語なんだ、と理解しておくと良いかと思います。
余談ですが、ブログのCMS(簡単にブログを作らせてくれる便利なサービス)で有名なwordpressはPHPがメインに作られています。PHPが扱えると、wordpressを使ったブログを運営する際に、自由自在にカスタマイズできて便利だったりします。
またブログをカスタマイズしてほしい、といった要望も多いので、結果的にPHPの仕事は多いです。
HTMLとは
一方で、HTMLはHyperText Markup Languageの略です。これもまったく覚える必要はありません。PHPは動的なページが作れてクラインとでもサーバーでも処理を実装できるということでしたが、HTMLはクライアント側の静的なページを作るのが主な役割です。
静的なページというのは、たとえばWebサイトトップの固定ページのようにいつ誰が見ても変わらないようなページです。「Webサイトのトップページもたまに変わるじゃないか」と突っ込みがあるかもしれませんが、変化している部分はHTMLではありません。
最近のWebページは表面はHTMLで作っていて、そこに動的な部分だけPHPで実装していたりします。wordpressなどもだいたいそのような切り分けになっています。
なので、たとえばWebページの大枠など変わらなさそうな部分はHTMLで作られています。HTMLはプログラミング言語の中でも特に初心者が最初に勉強するのにおすすめされている言語で、その理由は直感的にプログラミングしやすいからです。
ロジックを考える必要もなくて、基本的にはタグで囲うだけです。たとえば、以下のようになります。
<h1>一番大きい見出しです。</h1>
<h2>二番目に大きい見出しです。</h2>
<h3>三番目に大きい見出しです。</h3>
<b>太字になります。</b>
<a href=”http://example.com/”>リンクです。</a>
なんとなく見たことがあるかもしれませんが、このようにタグで囲うとタグの中の文字列やURLに、タグの機能が付与されます。メモ帳にべた書きして拡張子を変えればそのままHTMLファイルになるので、今すぐにでもプログラミングを始めることができます。
プログラミング経験がまったくない方は、少しだけリサーチしながらHTMLファイルを作ってみると良いかもしれません。「プログラミングできた!」と感動するかもしれません。
ファイルを作ってダブルクリックすれば勝手にブラウザでページが開くので、「プログラミングって難しいんじゃないの?」「そんな簡単にできないでしょ」と思っている方はぜひすぐにでもHTMLを試してみてほしいところです。
PHPとHTMLの違い
PHPとHTMLの違いについて説明してきました。どういった観点で比較をするかにもよりますが、一言で言えばまったく別物です。コードの書き方から役割まで、全然違うものと考えて間違いないでしょう。
共通点としては、どちらもプログラミング言語で、なおかつWebページでよく使われる、ということくらいです。これからプログラミングの勉強を始めるに当たって言語選びに迷っているのであれば、PHPよりはHTMLを先に勉強するのがおすすめです。
PHPを勉強した方が就職でもフリーランスでも便利なのですが、そういった目的があっても先にHTMLを勉強した方が良いでしょう。HTMLはプログラミングの基本とも言えるもので、Webページがどのようにできているのかがわかります。
Webページではなく業務処理用の内部処理を実装できるようになることが目的なのであれば、PHPもHTMLも該当しません。PHPとHTMLの違いについて調べているということは、Webページに興味があるのでしょう。
であれば、先にHTMLを学習し、Webページのもっとも基本的な部分を把握した方が良いです。HTMLは細かい部分を追求しなければ数日である程度使いこなせるようになるレベルなので、それからPHPの勉強を始めた方が良いかと思います。
CSSとJavaScriptについて
HTMLやPHPについて調べていると、関連性の高い言語としてCSSやJavaScriptが出てくるはずです。この二つについてもHTMLとセットで勉強すべき言語です。
CSSはHTMLとセットで使用されるプログラミング言語で、たとえばHTMLで作ったパーツを配置したり、ページの背景全体を変更したりできるものです。HTML自体は簡単なのですが、CSSは意外と思うように動かなかったりして多少苦労するかもしれません。
しかしHTMLを勉強するのであれば、CSSもセットで学習した方が実用的です。JavaScriptはHTMLとCSSで作ったページに動的な動きを加える言語です。なのでPHPと役割が近くて被るとすればHTMLではなくJavaScriptになります。
PHPとJavaScriptは割と似たようなことが実装できるのですが、役割的にはPHPの方が上で説明したサーバーサイド寄りで、JavaScriptの方がクライアント寄りです。
この辺は実際に実装していけばよくわかるので、今のところは大枠の違いを捉えておけばそれで問題ないかと思います。
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