Macで開発するなら是非ともインストールしておきたいソフトウェア
19/02/12 11:21:49 19/02/12 12:09:38
iOSアプリの開発では絶対に欠かせないMac、近年ではiOSアプリ以外でもアプリ開発でMacを使っている方は少なくないのではないのでしょうか?
最近では開発ツールやオフィスツールなどにおいてもmacOSに対応したものが増えており、iOSアプリ開発で必要であるということを差し引いても、Macでこなせる仕事もかなり増えています。
ここでは、Macを使ってアプリ開発をするなら是非ともインストールしておきたいソフトウェア群について列挙していきましょう。
目次
絶対にインストールしておきたいソフトウェア
ここでは、分野を問わず、絶対にインストールしないと仕事が成り立たないくらいに重要なツールについて挙げていきます。以下のツールは是非ともインストールしておきましょう。
Homebrew
Homebrewは、コマンドライン上でmacOSアプリやUnix系のソフトウェア、ライブラリーなどを簡単にインストールすることができるパッケージ管理システムです。通常の場合、ソフトウェアをインストールしたい場合はウェブサイトを開いて一つずつインストールする必要がありますが、Homebrewを使った場合は、開発で使われるようなソフトウェアの多くが登録されている関係から、コマンド一発で複数のソフトウェアを1回のコマンドでインストールすることができるようになり、利便性が向上します。
なお、Homebrewは、CircleCIなどの継続的インテグレーションツールでiOSアプリをビルドする場合でも使うことが多いため、是非とも使えるようにしていくことが強く望まれます。
SourceTree
SourceTreeは、アトラシアンより提供されているGUI形式のGit/Mercurialクライアントです。一般的には、Gitを使う場合はコマンドラインを使ってコミットを行ったり、あるいはリポジトリの管理を行ったりすることができるといった、基本的な機能が含まれております。また、GitHub、GitLab、BitbucketといったGit/Mercurialのホスティングサービスと連携させることもできます。
ユーザー登録は必要ですが、無償で利用することができる、かなり有用なツールであるため、是非ともインストールしておくことが望まれるツールと言えます。
Microsoft Office
Microsoft Officeは、マイクロソフトより提供されているオフィススイートで、PCを触っている人であれば少なくとも一度は触ったことがあるくらいには有名なソフトウェアです。
表計算ソフトのExcel、ワープロソフトのWord、プレゼンテーションソフトのPowerPoint、ノートツールのOneNote、メーラー/カレンダーツールのOutlookといったソフトウェア群から成り立っています。
仕様書や設計書などのドキュメント類をやり取りする場合においては、多くの場合、Microsoft Officeで作成したデータを使うため、情報のやりとりを行うときは必然的にそれを使う必要に迫られることが多いと言えるため、Googleドキュメントやテキスト形式を使うという明確な取り決めがない限りは必須ツールと言えます。
なお、Microsoft Officeでは、毎月または毎年課金のサブスクリプション形式(Office 365)と、永続ライセンス形式(Office 2019など)の2種類があります。Office 365ではサブスクリプションが有効であれば最新版を利用可能であること、永続ライセンス形式のものはそのバージョン固定だが永続的に利用可能の違いがあります。
Visual Studio Code
Visual Studio Codeはマイクロソフトが提供しているテキストエディタです。軽量かつプラグイン導入によって拡張性にも優れているということが特徴で、テキストやコードの編集を十分に行うことができます。
画面構成はかなりシンプルだがエクスプローラーやタブ機能などといった便利機能が揃っているので、テキスト編集では是非ともインストールしておきたいソフトウェアです。
用途によって必須となるソフトウェア
ここでは、用途によって必須となるソフトウェアを挙げていきます。
iOS/macOSアプリ開発
Xcode
iOSアプリの開発をするのなら絶対に外せない統合開発環境です。主にiOSやmacOS、tvOS、watchOSなどを対象としたネイティブアプリ(Swift、Objective-C、C言語、C++)の開発で使われます。コードエディタやUIデザイナー、各種デバッグツール類など、アプリを開発するために必要な基本的なツール類は揃っており、Xcodeさえ使いこなせていればiOSアプリの開発は問題なく行えるほどといえます。
また、Xcodeに付随しているコマンドラインツールでは、iOSのアプリをコマンドライン上でビルドするということだけでなく、開発ツールをインストールするときにソースコードをビルドするときに必要となる場合が多いため、インストールしておくことが強く求められます。
CocoaPods
CocoaPodsは、iOSやmacOSアプリなどを開発するためのライブラリーやフレームワークを簡単に導入できるようにするために作られたパッケージ管理システムです。上であげたHomebrewとは違い、開発しているアプリプロジェクトに使うものです。
これを使うことで、手動でフレームワークを追加する手間がかなり少なくなるほか、アプリのソースコードとライブラリーのソースコードを明確に分けることができるといった少なくない利点があります。
今日のiOSアプリ開発では導入されている場合が殆どですので、外せないツールと言えます。
Carthage
Carthageは、CocoaPodsと同じく、ライブラリーやフレームワークを簡単に導入できるようにするために作られたパッケージ管理システムです。
CocoaPodsとは違い、あくまでフレームワーク群をチェックアウト、ビルドするだけに止まっているため、プロジェクトに関連づけるには別途作業が必要になりますが、CocoaPodsとは違ってプロジェクトへの影響が殆どないこと、CIによってはビルドしたものをキャッシュしておくなどでビルド時間を短縮できることなどから、使い勝手の良いツールになっています。
また、CarthageとCocoaPodsは共存させることができること、今日のiOSアプリ開発では導入されている場合がほとんどであるため、必携のツールと言えます。
Androidアプリ開発
Android StudioまたはIntelliJ IDEA
Android Studioは、文字通りAndroidアプリを開発するための純正の統合開発環境です。Androidアプリの開発に必要となるツール類は揃っており、一元的に管理することができるようになっています。
なお、Android StudioはJetBrainsが開発しているIntelliJ IDEAがベースになっており、IntelliJ IDEAもAndroidアプリの開発をサポートしています。
Android StudioとIntelliJ IDEAの違いは、Androidアプリの開発に特化しているか、Androidアプリに止まらず広範囲のアプリ開発をサポートしているかの違いであるため、もしAndroidアプリ以外の開発も考慮するのであれば、Android Studioではなく、IntelliJ IDEAを使ったほうが導入コストが小さい場合があります。
ウェブ/サーバーアプリ開発
Docker
Dockerは、コンテナベースの仮想環境で、サーバー複数のOSを走らせることができるツールです。
仮想環境においてはHyper-VやVirtualBoxなどがありますが、これらは完全な仮想環境を作成して動作させる関係上、ディスクの使用量が大きく、起動に時間がかかるというデメリットがありますが、Dockerではホストのリソースを共有することで、ディスクの使用量を削減することができ、なおかつ環境構築等のコストも削減することができるようになることから、従来の仮想化と比較してもかなり効率よく扱うことができるようになっています。
ウェブ/サーバーアプリ開発では仮想環境を使うことで動作確認を行うことがあるため、効率よく行えるツールとしてDockerは欠かせないでしょう。
Docker Compose
Docker Composeは、上記のDockerのためのツールで、複数のDockerコンテナを管理することができるようになります。通常のDockerでは一つずつDockerを構築したり起動したり、あるいは煩雑なシェルスクリプトを作成するといった作業が必要になりますが、Docker Composeを使えばそれらの作業を一度に行うことができるようになります。
プロジェクトにもよりますが、複数のDockerコンテナを使うケースは少なくないので、管理をしやすくするためにも、このツールはかなりの強みにはなるのではないでしょうか?
最後に
今回はMacでアプリ開発するためには是非ともインストールしておきたいソフトウェアについて挙げてみました。
開発するアプリ問わずインストールしておきたいもの、開発する対象によって必要なものといった違いはありますが、ここで挙げてみたツール類は是非とも使いこなしていきたいですね。
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