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■VBとは?
VBはVisual Basicの略で、1990年代にマイクロソフト社が開発したプログラミング言語です。OSはWindowsに依存しており、Windows上でのみ動きます。またVBとよく似たものにVB.NET、VBA、VBScriptがありますが、何がどう違うのかよくわからないと混乱されがちです。
まず、VB.NETはVBと同じと考えて差し支えありません。VBはバージョンごとに名前が微妙に変わっていますが、途中でVB.NET(Visual Basic.NET)という名称を挟み、またVB(Visual Basic)に戻りました。
つまり、VB.NETはVBのバージョン変更に伴い途中で付けられた名称です。現在の最新バージョンはVBに名称が戻っています。次にVBAについてですが、VBAはVisual Basic Applicationの略で、Excel、Word、Accessなどのマイクロソフトのオフィス製品上で動くプログラミング言語です。
特にExcelのVBAは事務作業でも使用される機会が多いので、プログラマー以外でも使用したことのある方が多いでしょう。VBScriptは、VBをベースに作られたWebページ用のスクリプト言語です。要するに、VBの簡易版がVBScriptということです。
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VBについて
VBは上記の通り、マイクロソフト社が開発したプログラミング言語です。開発環境の特徴としては、開発環境がマイクロソフト社のオフィス製品に近く、グラフィカルに操作できることです。
言語仕様としては、その名の通りBASICをグラフィック操作しやすいようにしたものがVBです。BASICは1964年にアメリカの大学で誕生した言語なので、プログラミング言語のなかでも初期の言語と言えます。
BASICはまだ個人がコンピューターを持っておらず、OSの概念も当然普及していないような時代に誕生した言語です。BASICが普及した後に個人用のコンピューターが普及し、そこからOSが導入されていったのです。
マイクロソフト社がMS-DOSを開発した後はC言語が開発されて普及し、BASICは一時の人気を失っていきました。そんなときにマイクロソフトがWindowsを開発し、再度BASICに目を付けた結果VBが誕生しました。
要するに、もともとあったBASICをビジュアル化してグラフィカルに操作しやすいVBにしたのです。マイクロソフト社も利益のためにやっているので、OSはWindowsに特化して環境を独占できるようにも考えられています。
■VBの資格について
VBの資格試験には、「Visual Basic プログラミング技術者能力認定試験」というものがあります。この試験はVBを使ってアプリケーションを作成する能力を試すもので、3級から1級までの3段階になっています。
VBの基本スキルの証明という意味では優良な資格試験ですが、2点問題点があります。まず1つめは、資格試験の内容が必ずしも実際の開発スキルと結びつくわけではないということです。
基本を身に付けるという点では優良なのですが、無駄な部分も含まれており、また開発に必要な知識のごく一部をピックアップしたに過ぎません。プログラミングの世界は広いためすべてを学ぶことは不可能で、あくまでも自分の開発に必要な部分を調べることが重要です。
そういう意味で資格試験は問題を解くことが目的になっているので、実際の開発と直結しません。なので、資格試験を過信しすぎないことも重要でしょう。2点目の問題は、VB自体の需要が年々減っているということです。
せっかく資格を取っても、言語の需要が少ないと企業からの評価も低くなります。
■VBの魅力・市場動向について
VBの特徴や歴史を説明しましたが、その内容からもVBが現在の開発環境にマッチしていないことがわかります。開発環境がWindowsに限定されていますが、これはもともとマイクロソフトが利益を独占しようとしたという背景があります。
VBはMac用の環境をダウンロードすることでMacでも使用可能ですが、各OS用の環境がなければ動かないことに変わりはありません。たとえばJavaはOSに関係なく動作するので、不動の人気があります。
VBをJavaに書き換える案件は10年以上継続的にありますし、最近だとVBよりも言語仕様上便利なPHPやRubyにもシェアを奪われています。VBはWeb開発でも使えるのですが、ビジュアルが古臭くなりがちです。
VBのシステムはWebよりも業務系システムに多いですが、UIを想像するとなんとなく古臭い印象はやはりあるのではないでしょうか。利便性だけでなく、印象的な問題からも他のプログラミング言語にシェアを奪われています。
■VBの勉強法について
VBの勉強法は、その都度必要な実装部分のみを調べて実装するのがおすすめです。というのも、今からVBでゼロからシステム開発する機会はほとんどないかと思うので、ゼロから学習するメリットがあまりないからです。
VBをゼロから学ぶ時間と労力があるのなら、もっと市場で需要のある言語を選んだ方が良いでしょう。JavaやPHPやRubyやC言語を学び、今なら次にスマホアプリケーション開発などがおすすめです。
明らかにその辺の言語や開発の方が市場で需要があるので、優先した方が良いと思われます。また、ニッチな分野を狙って市場価値アップを狙うなら、Cobolやアセンブラは案外狙い目です。
Cobolやアセンブリは言語構造が最近主流のWeb系言語とは異なるので、置き換えるのが難しいです。また大型の業務用システムも多く、現状改修等もCobolやアセンブラでそのまま行っています。
つまり、Cobolやアセンブラを身に付ければ自分の希少価値が上がります。特に若手のCobolエンジニア、アセンブラエンジニアは需要に対して供給が追い付いていないので、スキルとして役立つでしょう。
一方で、VBはWeb系言語ができれば誰でもある程度対応可能です。ロジックの書き方や全体構造自体は他の言語と大差ないためです。VBは身に付けても使用機会が少なく、また自分の希少価値を高めることにもあまり結びつかないので、優先順位としては低いということでした。
必要に迫られた場合は必要な部分のみ効率的に学べば良いので、もっと市場価値の高い部分に目を向けると良いでしょう。