エンジニア出身起業家の成功者達!起業して失敗する前に知りたかった4つのポイント!

18/01/14 17:33:29     19/05/04 12:22:49

起業!

起業を検討するエンジニアが増えている一方、実際の起業にまつわる知識について具体的に知らない方も少なくありません。

現職を退いた後に「こんなはずではなかった…」と後悔しないためにも、あらかじめ予備知識を得ていたいものです。

この記事ではエンジニアが起業するという夢を現実にするために、最低限知っておきたい知識をまとめました。

エンジニア出身で大成功を納めた起業家といえば?

メリット・デメリットなどを想像してみると、なんとなく自分が起業した時のイメージがつき始めた方もいるでしょうか。

逆に起業に対して自信が揺らいだ方もいるかもしれませんね。そんな方に向けて、すでに大成功を納めた起業家達をピックアップしてみました。

今やその名を知らない人の方が少ないとも言える有名人ばかりですが、みなさん最初はごくわずかな創業メンバーのみや、単身で起業した方々です。目標設定やモチベーションアップの参考になればと思います。

グリー株式会社 創業者 田中良和

日本大学法学部を卒業後に、ソニーコミュニケーションネットワーク(現在はソネットエンタテインメント)へ入社、その約1年後、2002年当時従業員が50名程度だった楽天へ転職されました。

そこで多様なサービスの開発に携わりながら、2004年に趣味で独自開発し、リリースしたSNSサービスが大ヒットします。『GREE』の誕生でした。

田中氏はこの SNSサービスのファンを大切にしたいという想いから、「自分一人では安定した運用ができない」と感じ、起業の道へと進まれました。

株式会社メルカリ 代表取締役社長 山田進太郎

山田氏は早稲田大学を卒業後すぐにウノウ株式会社として起業。

ご両親が自営業だったこともあり、サラリーマンをするという進路そのものを検討しなかったそうです。

その後、在学中のインターンで身につけたノウハウを生かして、「フォト蔵」や「映画生活」など様々なコンテンツを生み出し、好評を得ます。その後、当時のウノウ株式会社は米国のソーシャルゲーム会社に売却されました。

そして2013年2月、現在のメルカリを創業させます。今や年齢や性別、国を問わず親しまれているサービスですが、創業した山田氏の原動力は「世界に通用するサービスを作りたい」という想いそのものだそうです。

株式会社ドワンゴ 取締役CTO 川上量生

京都大学工学部卒業後、株式会社ソフトウェアジャパンにて7年間のサラリーマン生活を経て、会社の倒産とともに、有限会社ドワンゴ・ジャパンとして創業されました。

倒産時に倒産した会社が持っている資産を受け継ぐ形での起業となっていますが、その後様々な人物に支えられ、株式会社ドワンゴを東証一部に上場させるまでに急成長をさせました。

エンジニアの起業のタイミングは?

エンジニアが起業を考えた時に役に立つ知識として、様々な内容をお届けしてきましたが、いざ起業を決めた場合、起業に有利な時期やタイミングはあるのでしょうか?また最適な年齢は…?気になる起業のタイミングを調べてみました。

エンジニアが起業するなら若さが武器になる!

一般的にエンジニアという職業は30代までは第一線で活躍するプレイヤー、30代以降はだんだんとマネジメント職など管理側に移行していきます。

そこに「起業」というタイミングを含めた場合、エンジニアとして活躍してもらいたいという発注側の気持ちとしては「なるべく若いうち」を求める傾向にあります。

案件にもよりますが、IT分野は日々めまぐるしくトレンドが入れ替わり、技術進歩の激しいジャンルと言えます。そのため、最新情報を常にキャッチでき、かつ実践に反映できる若い世代が喜ばれているのです。

前述した通り、マネジメント職へ進行した40代以降のエンジニアとなると、実績や経験は豊富ですが、現場で経験を積んでいた時期から何年も経過してしまい、身についているスキルが最新の技術とは言えない状態になっていることも考えられます。

発注者の立場から見た場合、この状況がマイナス評価になってしまう可能性があるのです。

ただし、エンジニアとしての実力は年齢だけで一概に推し量れるものではありませんので、自らの営業活動をしっかりされながら、常に新しいことにチャレンジし、経験や実績を積まれている方であればクライアントと良好な関係が築けるに違いありません。

まずはエンジニアの起業家たちがよく登録している案件紹介サイトに登録して、どんな案件があるか覗いて見ましょう。

エンジニアが起業したときのメリットとは

在宅ワークやフレックス制度など、様々なワークスタイルを取り入れる企業が増えている中、それでも起業を選ぶメリットとは何でしょうか?
エンジニアとして起業するメリットをしっかり認識し、起業へのモチベーションを維持しましょう。

【メリットその1】自分のアイデアに沿ったプロダクトを開発できる

エンジニア本来の業務はクライアントやプロジェクトマネージャーが立てた要件に沿ってプロダクトを実現してことがメインとなりますが、そうした業務をこなしていくうちに「自分だったらこうするのに」とアイデアが閃いたこともあるはず。

クライアントはもし自分が担当するプロダクトを自由に設計したいと思っても、自らの力で実現するためにはエンジニアスキルの取得という非常に大きなハードルを超える必要があります。

エンジニアの場合はただ自分が持っているスキルをアイデアに沿って組み立てるだけで、それを実現することができます。

起業することで、通常の開発案件を受注しながら、一定のリソースをあけて自らのアイデアを世に出すための時間を確保することもできるのです。

【メリットその2】起業の初期費用がかかりにくい

IT業界で起業をする場合、開発コストは必要不可欠といっても過言ではないでしょう。

デザイン、マーケティングなど、プロダクトを世に出すためにはエンジニアスキル以外にも必要な要素は数多くありますが、まずはプロダクトそのものを作ることのできるエンジニアスキルはそれだけで非常に有利なスキルといえます。

プロダクトの開発を自分で行うことができれば、外注のエンジニアを雇うことなく、自分で開発にかかる初期費用をコントロールすることができます。

そのため、起業初期の段階で必要なコストがかかりにくいメリットがあるのです。

初期の開発を外注するエンジニアとチームで行う場合も、相場感を把握しているという点で有利といえます。

【メリットその3】働く場所、時間を自分でコントロールできる

エンジニアの業務はPCがあればどこにいてもできることが大きな特徴です。

会社に勤めている場合、どこにいてもできるはずの仕事を会社の定めたルールにしたがって通勤し、業務時間内に終えることが必要となります。

フリーのエンジニアとして起業すると、こうした時間や場所の制限をうけることなく仕事に集中することができるのです。

開発に集中する時期は通勤などで体力を消耗することなく仕事に邁進できますし、逆にリソースに空きがある場合は同僚や上司の目を気にせずスキルアップなどの勉強や余暇に時間を使うことができます。

【メリットその4】人間関係の悩みを解消できる

会社に勤めている場合、人間関係の悩みはつきものです。

しかも毎日顔を合わせる分、一度ストレスになってしまうと解消することが難しい場合もあるでしょう。
その結果ますます悪循環に陥り、転職を検討する方もいるのではないでしょうか。

そんな時は起業も1つの手段といえます。

起業し、受注を自分でコントロールするようになれば、自分の置かれる環境そのものも、ある程度自分でコントロールすることとなります。

そのため嫌な人間関係を回避する作戦をうつことも可能になるのです。

起業を目指すエンジニアたち

エンジニアが起業したときのデメリットとは

エンジニアが起業した場合のメリットは十分にイメージできたでしょうか?

ここからはデメリットについて考え、まとめてみました。

デメリットをあらかじめ把握しておくことで、リスク回避に備えることができます。
また、家族などにデメリットを共有しておくことで、一緒に困難な状況を乗り越えることにも繋がるでしょう。

【デメリットその1】収入が不安定になる

エンジニアに限らず、フリーランスとして起業する場合、最低限の収入を確保することが非常に重要となってきます。

会社に勤めている場合は、何もしなくても仕事が舞い込んできて、その難易度に関わらず一定の収入が保証されていることがほとんどです。

起業した場合は常に収入があるよう自分で受注をコントロールする他、収入が極端に少ない場合にどうするかというリスクヘッジも用意しておく必要があります。

また、収入が不安定であることから、ローンが組みづらいなど信用を保証する場面でも一般的なサラリーマンより手間が多くかかることがありそうです。

【デメリットその2】営業スキルが必須となる

起業するにあたり、意外と盲点になりがちなのが、エンジニアスキル以外のスキルが必要となることです。

もしあなたが会社の中でトップエンジニアの地位に付いていたとしても、あなたがエンジニアとしての仕事に集中できているのは、社内に営業といった仕事そのものを受注してくれる役割の誰かがいてくれるからかも知れません。

起業するということは「仕事をください」と自らをアピールすることも必要になるのです。
ただし、エンジニアスキルが高く評価されれば、その分周りの評価も高まりますので、自然と声がかかり、営業のハードルも低くなる可能性はあります。

【デメリットその3】経理や税務、手続きを全て自分で行う必要がある

営業スキルと同様、経理などの事務作業も自分で行う必要があります。

特に税務に関しては起業と密接に関連しているため、おろそかにした場合は自分にとって不利益な状況になる場合もあります。

起業の前後の手続きについては次の項目にもリストアップしていますので参考にしてみてください。

やらないといけない

起業するときにやるべき3つのこと

エンジニアであるかどうかに関わらず、起業するということは=個人事業主になるということになります。

エンジニアとしての活動と並行して、起業家として果たすべき義務や手続きがありますので、あらかじめ把握しておくと起業準備がスムーズに行えますね。

開業届の提出

開業届とは、正式名称を「個人事業の開業・廃業等届出書」といい、開業する地域の税務署に提出する義務があります。

書類提出のタイミングは、開業から1ヶ月以内とされていますので、その他の業務と並行して行う場合スケジュールにしっかり組み込んで忘れることの内容手続きを行いましょう。

開業届は開業時だけでなく仕事でつかう事務所の移転や、廃業の際にも提出が義務付けられています。

営業

営業スキルについての記述とすこし重複しますが、これまで営業部などに頼っていた「案件そのものを受注する」という仕事も自ら行う必要があります。

もともとの人脈から多少の受注は確保できるかもしれませんが、今後の生活を個人事業主として立てていくのであれば、より幅広く営業活動をする必要があるでしょう。

資金運用の勉強・準備

フリーのエンジニアとして業務を開始する前に準備しておきたいのが、確定申告などで必ず必要になる仕事用の銀行口座とクレジットカードです。

これについては「そうでなければならない」という決まりはありませんが、事業を続けていく上で、雑務にかける時間を最小限にするためにも、必ずプライベートと仕事用のお金の管理を分けておくことをオススメします。

「利益と経費」などを私的な収支とはっきり区別をつけることができるますので、光熱費など経費として申請する際にも楽になります。

エンジニアの起業の失敗事例

やらなければならない3つのことからもわかる通り、いざ起業するとエンジニアらしくない業務も行う必要があることが見えてきました。

ただし、先まわりしてリストアップしておくことで、大幅に負担を軽減できるものもありましたね。

次は起業してからの具体的な失敗内容についても事例を集めてみました。

資金調達の失敗

エンジニアに限ったことではありませんが、起業した後、会社として拡大していくことを目指すなら、資金調達についての知識が必須となります。

最近ではエンジニアの起業家をメインで投資するベンチャーキャピタルやエンジェル投資家と呼ばれる投資家達もいます。

こうした方々はいわば投資のプロといっても過言ではありませんので、うっかり騙されることのないよう、あらかじめ勉強しておきたいものです。

また、投資家によっては事業内容に口をだしたいタイプの投資家もいますので、どんな投資家をパートナーとするか、バランスを見極めることが大切です。

営業の失敗

エンジニアとして優秀な方に多い特徴として、あくまでもエンジニアスキルに特化し続けてしまう場合があります。

そうした方が陥りがちなのが、営業活動やクライアントワークに時間を十分に用意せず、コードを書くことに偏ってしまう失敗です。

納品物と報酬の交換だけに止まらず、クライアントのビジネスにとってよき理解者であるための努力をすることで、より良い関係を築くことができ、その結果継続的な発注にも繋がっていきます。

現時点でクライアントワークの経験がない方や、営業スキルが低いと感じている方は注意が必要かもしれません。

プロダクトの失敗

エンジニアはプロとして自信を持って仕事をするあまり、「自分のコードが(プロダクトが)絶対に正しい」と自己満足なプロダクトを世に出してしまう失敗に陥りがちです。

それを使うユーザーの視点を積極的に取り入れる必要がある他、オリジナルアプリなど独自のプロダクトを発表する場合は、ビジネスモデルやマネタイズについてもしっかりと組み立てておく必要がありそうです。

チーム、コミュニティの失敗

起業した場合、一日中誰とも話すことがないような状況も多々あるでしょう。

そんな日が続くと他者との連携はおろそかになり、時にはチームの崩壊やプロジェクトそのものの炎上を招いてしまうことになりかねません。

また、チーム連携の必要がないプロダクトの開発においても、営業など外部のパートナーと連携するとより良い結果を得られることもあります。

困った状況に陥る前に気軽に相談できる誰かや、声をかけられやすい雰囲気づくりをしておくと失敗を避けられそうですね。

モチベーションの失敗

起業した後に辛いことと言えば、自らモチベーションをコントロールし続けなければならないことです。

いつでもどこでも仕事ができ、労働時間のコントロールを自分で行うということは、いつでもどこ
でもサボれてしまうという状況に他なりません。

こうした状況に流されないためにも、「自分はこれを実現する」と常に心に目標を持ち続けることが大切です。

起業家たち

エンジニアMBAシリーズ
1、システムエンジニアからのMBA!理系ではない文系出身プログラマーの挑戦!
2、MBAでわかったエンジニアの新規事業の失敗しない立ち上げスキルと進め方
3、MBA出身の社長ってどんな人がいるの?【MBA出身社長まとめ10選】
4、プログラマーエンジニアからのMBA!肝はクリティカルシンキング!?
5、日本でITシステムエンジニアが経営戦略を学ぶ!
6、最近ビジネススクールで響いた言葉「分析は比較なり」
7、エンジニア出身の起業家って誰がいるの?
8、エンジニア出身起業家の成功者達!

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