CentOSサーバにRubyをインストールする方法

19/01/27 16:31:15     19/01/27 18:59:04

CentOSにRubyインストール

RubyはOS問わず使える言語ですが、OSごとにインストール手順が微妙に異なります。理由としては、インストール過程で使うツールのなかで対応しているものや、そもそも最初からRubyが入っているかどうかが異なるためです。

そこでこのページでは、CentOSサーバにRubyを入れる方法を網羅しつつ、なかでも特におすすめの方法について具体的に手順を紹介していきます。

4種類のインストール方法

CentOSサーバにRubyをインストールする方法は4種類あります。具体的には以下4つです。

  1. rbenvを使ってインストール
  2. RVMを使ってインストール
  3. yumを使ってインストール
  4. ソースからビルドしてインストール

このなかではyumを使う方法がもっとも簡単なのですが、推奨されません。なぜなら、バージョンの選択ができないからです。yumを使うとそのときの最新バージョンのRuby一択になり、切り替えなどもできません。

最新バージョンならそれで良いのではと思われるかもしれませんが、Rubyは比較的バージョン依存の強い言語です。大幅な改定が行われるケースが多いため、最新バージョンにしてしまうとかえって対応できないシステムも多いです。

Rubyの勉強で何か実装する際は書籍やWebサイトを参考にするかと思いますが、その際もバージョンを合わせないとうまくいきません。実装に合わせてバージョンや環境を切り替える必要があるため、yumでのインストールは却下ということになるでしょう。

バージョン指定でのインストールや環境の切り替えが可能な方法はrbenvを使用する方法とRVMを使用する方法の2種類ですが、情報が多く、なおかつ一般的な方法はrbenvの方です。

なので、このページではrbenvでのインストール方法を紹介します。

rbenvでのインストール方法

rbenvでのインストールの流れは以下です。まずはGitHubのリポジトリからrbenvのパッケージをダウンロードします。

git clone https://github.com/rbenv/rbenv.git ~/.rbenv

これでrbenvのパッケージが入ります。ただし、gitがそもそも入っていないと「コマンドが見つかりません」と表示されます。その場合gitが入っていないので、gitを先にインストールする必要があります。gitをインストールするコマンドは以下です。

sudo yum -y install git

このコマンドはあくまでもgitが入っていない場合に必要なものなので、gitが入っている場合は実行する必要はありません。また、ディレクトリを以下のように変更しておくとrbenvの速度がやや高まる可能性がありますが、ほぼわからない程度なので実行失敗したら放置で問題ありません。

cd ~/.rbenv && src/configure && make -C src

このコードを実行するにはgccとmakeというものが必要ですが、CentOSにはだいたい入っているかと思います。CentOSのバージョンによっては入っていないかもしれませんが、最新のバージョンや比較的新しいバージョンでは入っているはずです。

次に、rbenvのパスを通すコマンドは以下です。

echo 'export PATH="$HOME/.rbenv/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile

次に以下のコマンドを実行します。

~/.rbenv/bin/rbenv init

そうすると、以下のコマンドが表示されます。

# Load rbenv automatically by appending
# the following to ~/.bash_profile:

eval "$(rbenv init -)"

このコマンドが実行されたら、以下のコマンドを付け加えて実行します。

echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> ~/.bash_profile

次に、以下のコマンドを実行します。

type rbenv

このコマンドを実行し、「rbenv は関数です」と表示されればこれまでの一連の流れが成功です。

ruby-buildのインストール

ruby-buildをインストールすると、使えるコマンドが増えます。簡単にインストールできるので先にインストールしておくことをおすすめします。インストールのコマンドは以下です。

git clone https://github.com/rbenv/ruby-build.git ~/.rbenv/plugins/ruby-build

Rubyのインストール

周辺ツールをインストールして準備が整ったら、Rubyをインストールします。自分の端末で使用可能なRubyをまずは確認しますが、その際に実行するコマンドは以下です。

rbenv install –l

このコマンドを実行すると、使用可能なRubyのバージョンが一覧表示されます。そのなかから、状況に合わせてインストールします。コマンドは以下です。

rbenv install(バージョンが入る)

このコマンドを実行するとインストールが完了するのですが、エラーが出る可能性もあります。その場合、以下のようにコマンド実行していってください。

sudo yum install -y openssl-devel readline-devel zlib-devel

sudo apt -y install libssl-dev libreadline-dev zlib1g-dev

rbenv install(バージョンが入る)

これらのコードを実行し、「Installed ruby-2.0.0-p353 to /home/vagrant/.rbenv/versions/(バージョンが入る)」が表示されればインストール成功です。

ruby –v

というコマンドを入力すると、Rubyがどのような状態かがわかります。もしもバージョンが見つかりません、といった意味合いのコマンドが表示された場合、以下のコマンドでRubyのバージョンを設定してください。

rbenv global(バージョンが入る)

実行したら、再び以下の確認コマンドを入力します。

ruby –v

これでRubyのバージョンが表示されれば、設定はすべて完了になります。

以降の流れとしては、フレームワークを使用する場合はRuby on Rails等をインストールします。方法については別途検索してみてください。

フレームワークのインストールはRubyそのもののインストールよりも手順が少なくて簡単です。またRuby on Railsインストール後はサーバ立ち上げ作業がありますが、それについても別途調べてみてください。

インストール作業よりもサーバの立ち上げ作業の方がやや時間が掛かるかもしれません。

さいごに

Rubyのインストールまで完了したら、いったん開発自体は可能になります。環境構築は面倒でミスすると大変な面もありますが、ある程度コマンドの意味合いや流れを考えながら作業することで全体のつながりを考える勉強にもなります。

別の言語でも基本的な流れは同じなので、環境構築は勉強になります。また環境にトラブルが発生した際なども対処しやすくなるので、コマンドの中身まではよくわからなくても、ぜひ流れは考えながら作業するようにしてください。

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